今週のサマリー
- 評価額合計:3,975,724円(先週:3,986,328円)→ 先週比 ▲10,605円
- 含み損益:+497,238円(先週:+565,777円)→ 先週比 ▲68,539円
- 要約
- インデックス(eMAXIS Slim S&P500/オールカントリー)が小幅プラスで下支え。
- 金(為替ヘッジあり)は小幅マイナスで全体の重し。
- 個別はAnyMind/ククレブ/グリッドが押し、日本精化/M&Aキャピタル/電力が下支え。
今週の市場の風向き(チャート解釈)
一週間の流れ(10/31→11/7)
- 前半:高値圏のもみ合い
10月にかけての上昇の“余熱”が残り、指数は高値圏で横ばい。 - 週半ば:急落
反動売りにテック(AI・半導体)株の世界同時調整や為替の円高方向への振れが重なり、先物主導で下げが加速。 - 後半:下げ止まり〜自律反発
ディフェンシブ(電力・医薬・食品など)に資金が入り、安値からの戻りを試す展開。

10月の上げの「行き過ぎ」を戻す動きに、AI・半導体の世界同時安が重なった
10月は日経平均が月間でおよそ+16〜17%と、体感でも「少し上がり過ぎかな」と感じる強さでした。買いが先回りしている場面が多く、押し目が浅いまま高値更新が続いていた印象です。
その流れのまま迎えた今週(とくに週の真ん中)は、「そろそろ利益を確定しよう」という動きが一気に出やすい雰囲気だったと私は感じました。ただ、私の基本は“長期×分散”。この程度の揺れではポジションは動かしません。やることは“記録と点検”だけ。積立はいつも通り淡々と続けます。
ちょうど同じタイミングで、アメリカの大手IT株が失速し、その流れがアジアの半導体関連にも広がる出来事がありました。日本でも半導体や電子部品の株が下げを主導し、日経平均の下げ幅が大きくなった日があります。背景には、ここまでの「AI関連の盛り上がりは続くのか?」という不安や、「株価は割高では?」という警戒が世界的に強まったことがあります。
金利と為替の思惑が「売り」を後押し
もう一つのポイントは、日本銀行が今後、金利を上げる可能性が意識されたことでしょう。
この見方が強まると、円が強くなりやすい(円高)→輸出企業の利益が目減りするイメージが働く→大口の投資家が先回りして売る、という流れが起きやすくなったのだと思います。今週は、この金利・為替の材料が、IT・半導体の下げと同じ日に重なり、値動きが大きくなりやすい1週間になったと受け止めています。
政治のニュースは落ち着き気味。安心感が週後半の下げ止まりを後押し
今週は、テレビのワイドショーでも「高市首相が早朝3時から仕事を始めた」という話題や、所信表明に関連して「働いて、働いて、働いて」という強いメッセージの映像が何度も流れていました。正直、この“働き方”の是非は賛否あると思いますが、首相本人の受け答えは落ち着いていて、論理も通っていると私は感じました。高い支持率を背景に、迷いの少ない話しぶりが伝わってきて、市場にとっても“過度な不安が広がりにくい”空気をつくった面はあったと思います。
高市首相は就任後、午前3時からの勉強会で国会審議の準備を行ったことが報じられ、同日の国会対応も落ち着いてこなしたと伝えられました。また、所信表明後の発言として「ワーク・ライフ・バランスという言葉は使わない。私は働く」という趣旨の力強いメッセージもニュースになりました。
こうした“姿勢”の話題性は賛否を呼びつつも、政治の不確実性が一段と高まるといったタイプのニュースではなく、週の後半にかけての下げ止まりを後押しした可能性があると受け止めています。

週半ばに急落した理由(私の結論)
- 10月の“上がり過ぎ”を戻すタイミングだった
この辺で利益確定が重なりやすい時期だったと受け止めています。 - AI・半導体の“見直し”が世界中で起きた
アメリカ発の下げがアジアにも広がり、日本の半導体・電子部品が下げを主導。日経平均の下落を大きくした日がありました。 - 金利と為替への警戒が強まった
金利引き上げの可能性が意識されると円が強くなりやすい→輸出企業の株に売りが出やすい→大口の売りが先行、という流れです。
まとめると、「10月の上げの戻し」×「AI・半導体の一斉安」×「金利・為替の警戒」が同じ日に重なって、チャート上で“谷”ができた——私はそう見ています。
方針は変えません。長期×分散を守り、積立を続け、記録と点検に集中します。
どの業界が下げを主導/どこが底堅かったか
- 下げを主導したところ
半導体・電子部品・電機などの海外景気の影響を受けやすい業種、および将来の成長期待で買われてきた銘柄。
→ 期待がはがれ、売りが売りを呼ぶ時間帯がありました。 - 底堅かったところ
電力・医薬・食品などの「守りの株」、そして原油に関係する銘柄。
→ 不安が広がる時の避難先になりやすく、日経平均の下げ止まりを助ける役割を果たしました。
私のポートフォリオへの当てはめ(推察)
日経平均に“近い”動きで下げやすかった銘柄
AnyMind/ククレブ/グリッド:いずれも「期待が先に立ちやすいタイプ」。週半ばは利益確定の売りがまとまりやすい流れに巻き込まれたと見ています。中小型株は売りが重なると値幅が出やすい点も影響しました。
AnyMindに関して
今週のAnyMindは、週初の700円前後から一気に下落し、週半ばに650円付近まで下げたあと横ばいで推移。チャートを見ても、一度リズムが崩れて調整モードに入った印象です。
10月後半までの上昇ペースが速かった分、「利益確定が出やすいタイミング」だったことは否めません。
ただ、値動きを細かく見ると、650円を割り込む場面では下げ止まりのサインも出ており、短期筋の売りが一巡したように見えます。
出来高も急増していないので、投げ売りというよりは自然な調整の範囲内。

ただ私は、長期・分散を基本としてNISA口座で購入したので、この程度の値動きでは慌てて売買せず、持ち方を崩さないようにしています。
この銘柄は事業面でも「広告×AI」「東南アジア市場」「D2C支援」といった長期テーマを持っており、短期的な値動きに振り回されるよりも、業績とテーマの持続力を見ながら時間を味方につけるスタンスを取りたいと思います。
いまの株価水準は、個人的には「一度息をついて再出発を待つ」位置づけとの認識です。
日経平均と“違う”動きで比較的しっかりしていた銘柄
日本精化/M&Aキャピタル:決算や見通しの安心感があり、全体が弱くても資金が残りやすいタイプ。
電力(九州電力・四国電力など):景気に左右されにくい業種で、下げ相場のクッションに。
INPEX:原油価格の影響が大きく、日経平均とは別の動きになりやすい銘柄。
九州電力・四国電力、そしてINPEXといったエネルギー関連銘柄は、今週のような指数が大きく動く局面でも比較的安定していました。
その背景には、高市内閣が掲げる「エネルギーの安定供給」「国内投資の強化」方針があり、
こうした政策の方向性が投資家心理に“下支え”として作用している面はあると思います。
特に、
- 電力会社は脱炭素・再エネの現実的運用(安定供給との両立)を求められており、
- INPEXのような資源開発企業も、国内エネルギー安全保障の観点から注目が高まりやすいタイミングです。
とはいえ、株価を直接押し上げている主因は原油価格や需給構造などの事業要因であり、
政策そのものが短期的に株価を動かしているわけではないと思っています。
むしろ、「政策リスクが少ない」=「安心して持てるセクター」という心理的な安定感のほうが大きいかもしれません。

先週比の主な動き(評価額ベース)
上昇(評価額増)トップ10
| 銘柄(コード) | 先週評価額 | 今週評価額 | 評価額変化 |
|---|---|---|---|
| 4362 日本精化 | 62,150 | 70,675 | +8,525 |
| 7318 セレンディップ | 72,120 | 74,760 | +2,640 |
| 9508 九州電力 | 24,240 | 26,435 | +2,195 |
| 6080 M&Aキャピタル | 47,280 | 49,440 | +2,160 |
| 1605 INPEX | 110,799 | 112,925 | +2,126 |
| 4499 Speee | 6,831 | 8,697 | +1,866 |
| 9507 四国電力 | 20,670 | 22,408 | +1,738 |
| 3991 ウォンテッドリー | 43,662 | 44,726 | +1,064 |
| 5132 pluszero | 7,310 | 8,220 | +910 |
| 4071 プラスアルファ | 45,011 | 45,600 | +589 |
下落(評価額減)トップ10
| 銘柄(コード) | 先週評価額 | 今週評価額 | 評価額変化 |
|---|---|---|---|
| 5027 AnyMind | 623,700 | 594,000 | ▲29,700 |
| 276A ククレブ | 82,800 | 73,200 | ▲9,600 |
| 5582 グリッド | 97,242 | 92,720 | ▲4,522 |
| 8595 ジャフコ グループ | 91,542 | 88,654 | ▲2,888 |
| 4194 ビジョナル | 42,880 | 40,460 | ▲2,420 |
| SBI・iシェアーズ・ゴールド(ヘッジ) | 403,068 | 400,842 | ▲2,226 |
| 6333 帝国電機 | 92,700 | 90,600 | ▲2,100 |
| 4443 Sansan | 34,637 | 33,174 | ▲1,463 |
| 2983 アールプランナー | 49,120 | 47,680 | ▲1,440 |
| 5871 SOLIZE HD | 31,217 | 29,830 | ▲1,387 |
今週のポートフォリオ上位(評価額)
| 順位 | 銘柄/ファンド | 評価額(円) |
|---|---|---|
| 1 | 5027 AnyMind | 594,000 |
| 2 | SBI・iシェアーズ・ゴールド(為替ヘッジあり) | 400,842 |
| 3 | 1605 INPEX | 112,925 |
| 4 | 5582 グリッド | 92,720 |
| 5 | 6333 帝国電機 | 90,600 |
| 6 | 8595 ジャフコ グループ | 88,654 |
| 7 | 7318 セレンディップ | 74,760 |
| 8 | 4521 科研薬 | 73,600 |
| 9 | 276A ククレブ | 73,200 |
| 10 | 4362 日本精化 | 70,675 |
運用メモ(次週へのToDo)
- イベント前の玉整理ルール:期待先行株は決算前に一部利確→結果で戻す。
- 押し目の定義を数値化:20日線+出来高伴う陽線/直近高値からの調整率など。
- ディフェンシブ比率の点検:急落時のクッション機能が効いたか、過不足を確認。
まとめ
指数は高値圏の反動+イベント+為替で週半ばに急落。私のポートフォリオではグロース/テーマが同調して押され、ディフェンシブ/個別材料が下支え。長期の設計(コア積立)は崩れていないため、短期の“ねじれ”は記録→検証→微修正で対応していきます。
※本記事は私個人の投資記録です。投資判断はご自身で。


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