今週は、私のポートフォリオが先週比+198,590円・1ヶ月比+246,464円と大きく回復しました。
ここだけ切り取ると「たまたま運が良かった週?」と思われるかもしれませんが、実際には グロース株の反発とディフェンシブ銘柄の安定 が同時に効いて、ポートフォリオ全体が“設計どおり”に回復してくれた1週間でした。
- どこでグロースが売られすぎから反発に転じたのか
- なぜ電力やINPEXといった“地味な銘柄”が、1ヶ月を通して資産の下支えになったのか
- 50代の私が「売買よりも設計を優先して良かった」と感じた理由
を、数字と実際の銘柄の動きを交えながら振り返っていきます。
📊 今週のサマリー(11/8 → 11/15)
私のポートフォリオは、
先週比+198,590円(+5.0%) と力強くリバウンドしました。
| 指標 | 先週(11/8) | 今週(11/15) | 先週比 |
|---|---|---|---|
| 評価額合計 | 3,975,724円 | 4,174,314円 | +198,590円 |
| 含み損益 | +497,238円 | +649,754円 | +152,516円 |
| 含み益率 | +14.3% | +18.44% | +4.14pt |
📅 1ヶ月前(10/18)との比較
| 指標 | 1ヶ月前(10/18) | 今週(11/15) | 1ヶ月比 |
|---|---|---|---|
| 評価額合計 | 3,927,850円 | 4,174,314円 | +246,464円(+6.2%) |
| 含み損益 | +513,146円 | +649,754円 | +136,608円 |
| 含み益率 | +15.03% | +18.44% | +3.41pt |
💡 1ヶ月で約+24.6万円。
今週の市場を振り返って|資産が戻った3つの要因
今週は、私のポートフォリオにとって
「谷から抜けて、緩やかに上昇へ向いた週」 でした。
理由は大きく3つです。
① AI・半導体を中心にグロース株が買い戻された
先週まで調整が続いていたグロース領域に、
世界的な買い戻しが入りました。
- AnyMind
- グリッド
- ククレブ
など、小型〜中堅のAI関連・IT株にも“売り止まり”のサインが出てきました。
② ディフェンシブが引き続き強く、資産の底を支えた
- 九州電力
- 四国電力
- INPEX
- 日本精化
- M&Aキャピタル
これらは、
“荒れた相場でも値動きが穏やかで、反発時にも小さく利益を積む”
という特徴があります。
私はディフェンシブを**安定装置(スタビライザー)**と位置づけていますが、
今週もまさにその役割を果たしてくれました。
③ 円高の落ち着きで、外貨建て資産にも追い風
S&P500やオルカンなどのインデックスは、
為替が落ち着いたことで円換算の逆風がやわらぎ、
含み益を押し上げる形になりました。
先週比の主な動き(評価額ベース)
📈 上昇した銘柄トップ10
| 銘柄 | 先週 → 今週 | 増減 |
|---|---|---|
| 日本精化(4362) | 62,150 → 70,675 | +8,525 |
| セレンディップ(7318) | 72,120 → 74,760 | +2,640 |
| 九州電力(9508) | 24,240 → 26,435 | +2,195 |
| M&Aキャピタル(6080) | 47,280 → 49,440 | +2,160 |
| INPEX(1605) | 110,799 → 112,925 | +2,126 |
| Speee(4499) | 6,831 → 8,697 | +1,866 |
| 四国電力(9507) | 20,670 → 22,408 | +1,738 |
| ウォンテッドリー(3991) | 43,662 → 44,726 | +1,064 |
| pluszero(5132) | 7,310 → 8,220 | +910 |
| プラスアルファ(4071) | 45,011 → 45,600 | +589 |
📉 下落した銘柄トップ10
| 銘柄 | 先週 → 今週 | 増減 |
|---|---|---|
| AnyMind(5027) | 623,700 → 594,000 | ▲29,700 |
| ククレブ(276A) | 82,800 → 73,200 | ▲9,600 |
| グリッド(5582) | 97,242 → 92,720 | ▲4,522 |
| ジャフコ(8595) | 91,542 → 88,654 | ▲2,888 |
| ビジョナル(4194) | 42,880 → 40,460 | ▲2,420 |
| ゴールド(為替ヘッジ) | 403,068 → 400,842 | ▲2,226 |
| 帝国電機(6333) | 92,700 → 90,600 | ▲2,100 |
| Sansan(4443) | 34,637 → 33,174 | ▲1,463 |
| アールプランナー(2983) | 49,120 → 47,680 | ▲1,440 |
| SOLIZE HD(5871) | 31,217 → 29,830 | ▲1,387 |
今週のポートフォリオ構成|評価額トップ10と銘柄別の動き
| 順位 | 銘柄 | 評価額 |
|---|---|---|
| 1 | AnyMind | 594,000 |
| 2 | SBI・iシェアーズ・ゴールド(為替ヘッジ) | 400,842 |
| 3 | INPEX | 112,925 |
| 4 | グリッド | 92,720 |
| 5 | 帝国電機 | 90,600 |
| 6 | ジャフコ | 88,654 |
| 7 | セレンディップ | 74,760 |
| 8 | 科研薬品 | 73,600 |
| 9 | ククレブ | 73,200 |
| 10 | 日本精化 | 70,675 |
1ヶ月のポートフォリオ推移|50代の資産運用では“中期視点”がカギ
私は毎週の値動きも見ていますが、
本当に大事にしているのは 「1ヶ月のトレンド」 です。
なぜなら…
1週間の値動き → ノイズ
1ヶ月の値動き → 傾向(トレンド)
だからです。
今回の1ヶ月(10/18 → 11/15)は、
まさに“トレンド改善がはっきり見えた”期間でした。
ポートフォリオの1ヶ月成長要因|貢献したセクターと銘柄
✔ コアインデックス
- eMAXIS Slim S&P500
- オールカントリー
- 新興国株式
→ 積立の核が大きく育った1ヶ月。
✔ ディフェンシブ(非常に安定)
- 九州電力
- 四国電力
- INPEX
- 日本精化
- M&Aキャピタル
→ 相場が荒れても下落しにくく、反発時には着実に貢献。
1ヶ月で調整した銘柄|グロース株は今週から反発局面へ
- AnyMind
- ククレブ
- グリッド
- ゴールド(ヘッジあり)
→ 底打ち → 戻りの初動 が見える銘柄が増えてきた。
AnyMind(5027)の現状|“調整から底固め”への典型パターン
AnyMind(5027)は、
ここ1ヶ月は大きく上下しましたが、私は長期目的で持っています。
- 投げ売りではない
- 業績テーマもブレていない
- 下値抵抗帯で反発している
- NISA長期枠なので慌てる必要なし
今は 「深呼吸の時間」 に見えます。
次週のポートフォリオ方針|設計を守って淡々と積み上げる
■ コア積立は継続|“手間をかけずに増やす安定軸”
S&P500・オールカントリー・新興国株インデックスは、
「大きく一発を狙うためのもの」ではなく、手間をかけずに資産を増やしていくための“安定した軸” だと位置づけています。
- 個別株のように決算やニュースを逐一追わなくてもいい
- 世界全体・米国全体の成長を、薄く広く取りにいける
- 忙しい週でも、積立だけは淡々と続けられる
50代になってから特に感じるのは、
「いつもフルスロットルで市場と向き合うのはしんどい」 ということです。
だからこそ、このインデックス積立は
“頑張っていない時間”にも、静かに資産を増やしてくれる土台として続けています。
一方で、私の投資の“エンジン”は別にあります。
それは、
徹底的に調査して「これは確実に成長すると確信した企業」に集中投資すること。
ここは、時間も手間もかなりかけます。
ビジネスモデル・決算・業界構造・経営陣・競合比較……とにかく細かく見て、
「この会社なら、5年・10年持ちたい」 と思えたところに
NISAの成長投資枠を使っていきたいと考えています。
ただ、今年分のNISA成長投資枠はすでに使い切ってしまったので、
今は慌てて動くフェーズではありません。
- 今期・来期の決算を追いながら候補企業を絞り込み
- セクターごとの成長性やバリュエーションを比較して
- 「年始から本格的に仕掛ける銘柄リスト」 を作っている段階です。
まとめると、
- インデックス積立:手間をかけずに資産全体を底上げする“安定軸”
- 個別集中投資:時間をかけて磨き込む“攻めのエンジン”
今週は前者(安定軸)がしっかり効きつつ、
後者(エンジン候補)の分析を進めている、そんな1週間でした。
■ グロース株は“確信度”でホールド(NISA前提の長期投資)
グロース株については、
「短期で売買して抜く」よりも「NISAをフル活用して長期で育てる」 というスタンスです。
非課税枠は本来、
- グロース株であれ
- ディフェンシブ株であれ
「長期で持ち続ける前提の銘柄」にこそ使うべき枠 だと思っています。
そのうえで、グロース株の判断軸はシンプルで、
- 中長期で売上・利益が伸びるイメージが描けるか
- その企業ならではの強み(プロダクト・ポジション)がちゃんとあるか
- 決算やIRで「最初に立てた成長ストーリー」が崩れていないか
ここを見て、自分の中の“確信度”がまだ高い銘柄は、株価がぶれていても基本はホールド します。
逆に、
決算やガイダンスを追う中で、
「あれ、この会社は当初想定していた成長カーブから外れ始めているかも?」
と感じたら、
含み益があっても一度ポジションを軽くする選択肢も取ります。
NISAの非課税枠は、
- グロースだろうが
- ディフェンシブだろうが
“長期で持ちたいかどうか” が基準。
グロース株も、あくまで「長期で持つ前提での集中投資」という位置づけで運用していきます。
■ ディフェンシブ比率は“効き具合”を確認するだけ(こちらも長期前提)
ディフェンシブ株(電力・インフラ・医薬・安定成長株など)も、
基本的には 「長期で持ち続ける前提」 で組み入れています。
- 相場が荒れたときに、どれくらい全体の下落を和らげてくれるか
- グロースが不調な時期でも、配当や安定した業績でPFを支えてくれるか
を確認しながら、“守りの装置”としての役割が果たせているかどうか を見ています。
ここも、
本質的にはグロースと同じく 「NISAを活用した長期投資の対象」 です。
- 個別の事情(規制・政策・需要構造)が大きく変わった
- 自分のPF全体でディフェンシブ比率が明らかに高すぎる/低すぎる
といったことがない限り、
売り買いで細かく動かすつもりはありません。
当面は、
- 急落相場のときに“どれくらいブレーキになっているか”
- 1ヶ月〜数ヶ月単位で見て、PF全体のボラティリティを下げる役割を果たしているか
この“効き具合の定期点検”だけやるイメージです。
■ 為替とFXは“長期の分散手段”として準備中(今は時間が足りず着手できていない)
FXについては、
「低レバレッジで長期保有」前提で、いずれはきちんと取り組みたい と思っています。
- 高レバレッジで短期売買をするつもりはなく
- 通貨分散の一環として、ゆるやかにポジションを持つイメージ
なので、
本来は 私の「分散・長期投資」の延長線上にある手段 です。
正直、今週のように円安が一気に進んだ局面では、
「あ〜、今年のうちに低レバで外貨ポジション作っておけばよかったな…」
と、少しだけ悔しさもありました(笑)
ただ現状は、FXの設計や運用ルールをじっくり考える時間までは取れていない のが正直なところです。
なので今は、
- 為替は「PF全体への影響」をチェックするにとどめる
- FXは“長期の通貨分散の手段”として、具体的なルールと時間の目処が立ってから着手する
という段階だと割り切っています。
【まとめ】1ヶ月の振り返りで見えたこと
今週は、私のポートフォリオが先週比+198,590円、1ヶ月比+246,464円と大きく伸び、改めて「長期×分散×再投資」が効いていることを実感しました。
もちろん毎週こんなに増えるわけではありませんが、
私が大事にしている
「長期 × 分散 × 再投資」
という設計が静かに効き始めていると実感します。
50代からの資産形成は、
短期ではなく“設計”で戦うもの。
来週も淡々と、積み上げていきます。


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