※免責:本記事は筆者の運用記録・見解であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
先週に続いて、今週もソフトバンクグループ(9984)に振り回された一週間でした。週の中で含み益に浮かんだ日もあれば、含み損に沈んだ日もあり、ボラティリティの高さは相変わらず。そんな中で今週は、保有していた100株を5,830円で利益確定しました。買い増しばかりを続けてきた私にとって、SBGを「売った」のはこれが初めてです。
そして今週は、私にとって特別な意味を持つ決算weekでもありました。主力の6965 浜松ホトニクス、5254 Arent、9984 ソフトバンクグループ(いずれも8/6)、1969 高砂熱学(8/5)、1979 大気社(8/6)が相次いで発表。とりわけ浜松ホトニクスとArentは、私が事前に投資方針記事を書き込んで「どうなったら持ち続け、どうなったら撤退するか」を明文化していた2銘柄です。今回の決算は、まさにその投資仮説の「答え合わせ」になりました。
結論から言うと、浜ホトとArentは株価の反応こそ真逆でしたが、どちらも私の投資方針にきれいにマッチしていました。そしてSBGについては、市場は「決算不発」と評価しましたが、私はそもそもSBGを純利益で測っていません。実質的な投資会社であるSBGにとって重要なのはNAV(時価純資産)です。ただし、そのNAVも公式値をそのまま鵜呑みにはできません。足元の円高進行を加味した「補正NAV」まで踏み込んで、今週は考えてみます。
来週8月14日には5027 AnyMindの中間決算も控えています。
50代・会社員・3児の父。55歳までに投資資産1億円を目指す道のりです。
運用成績サマリー|先週との比較
| 項目 | 先週(8/1時点) | 今週(8/8時点) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総合評価額 | 9,664,884円 | 9,338,193円 | ▲326,691円 |
| 含み損益合計 | +1,172,313円 | +1,376,449円 | +204,136円 |
| 含み損益率 | +13.80% | +17.29% | +3.49pt |
| 最終日の前日比 | +315,772円 | ▲162,914円 | — |
※総合評価額はSBI証券の国内株式・投資信託の合計です。社債200万円、米国株、外貨建て資産は別枠で後述します。
今週いちばん「数字の見え方に注意が必要」なポイントがここです。総合評価額は▲32.7万円減っているのに、含み損益は+20.4万円増えている。一見矛盾していますが、種明かしは単純で、SBGを100株(約58.3万円)売却して現金化したからです。評価額が減ったのは資産が消えたからではなく、株が現金に姿を変えて表から外れただけ。むしろ含み損益率は+13.80%→+17.29%へと3.49ポイント改善しており、実力ベースでは今週はプラスの一週間でした。含み益は初めて+137万円を突破しています。
今週の相場|SBG決算「不発」で最終日は失速、円高も進行
今週の日経平均は、週前半は堅調に推移したものの、最終盤で失速するという展開でした。
| 日付 | 日経平均終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 8/3(月) | 63,754.90円 | — |
| 8/4(火) | 63,957.53円 | +202.63円 |
| 8/5(水) | 64,240.50円 前後 | — |
| 8/6(木) | 65,606.71円 前後 | — |
| 8/7(金) | 65,606.71円 | ▲76.55円(▲0.12%) |
週の前半はAI・半導体関連株を中心に堅調でしたが、8月7日は「ソフトバンクG決算不発で失速」(日本経済新聞)と報じられる展開に。前日8月6日の引け後に発表されたSBGの第1四半期決算が「純利益減益」という表面上の数字で嫌気され、指数の重しになりました。
そして為替は円高が進行。7月30日の円買い介入の影響が残るなか、8月7日のドル円は終値157.78円まで円高が進み、8月8日には一時157.76円前後で推移しました。6月末の162円台から約4〜5円の円高が進んだことになります。この円高は、後述するSBGのNAVを考えるうえで見逃せない要素になりました。8月7日には米雇用統計が控え、「円安が加速すれば再び介入も」との思惑も残る一週間でした。
今週の主役①|浜松ホトニクス、通期上方修正で「仮説どおり」の展開
私のNISA成長枠の最大ポジション、浜松ホトニクス(6965/366株)が8月6日に第3四半期決算を発表しました。
| 項目 | 26/9期3Q累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,730億円 | +11.3% |
| 営業利益 | 164億円 | +33.1% |
| 経常利益 | — | +38.5% |
| 通期経常利益予想 | 235億円→255億円へ上方修正 | 前期比+35.6% |
産業用機器分野の堅調な受注と円安傾向を反映して、通期の経常利益予想を8.5%上方修正。増益率も25.0%増から35.6%増へと拡大する見通しになりました。配当予想に変更はありません。
私の投資方針とどうマッチしたか
私は浜松ホトニクスを、2月のQ1決算分析記事で「フィジカルAI時代のロボットの目」と位置づけ、「本当の勝負は2027年以降。NKT買収によるのれん償却で今は利益が圧迫されるが、受注は好調で産業用(AI半導体)が業績を牽引する」という仮説を立てていました。そのとき私が「次の決算で必ず確認する」と決めていたチェックポイントは4つ。受注の好調が継続しているか、売上総利益率が改善に転じたか、レーザ事業(NKT統合後)の収益化が進んでいるか、医用・バイオが底打ちから回復へ移行したか、でした。
今回の3Q決算を、その4つのモノサシに当てはめてみます。
チェック①:受注の継続 → 合格。 Q1で「昨年以上に順調」だった受注環境が、堅調な受注として通期上方修正の根拠に明記されました。私が最重要視していた「先行指標」が、今回も生きていたということです。
チェック②:利益率・収益力の改善 → 合格。 営業利益が前年同期比+33.1%、通期経常利益が+35.6%増へ拡大。Q1では営業利益率が4.6%まで落ち込み「下期偏重で挽回できるか」が焦点でしたが、3Q累計で営業利益164億円まで積み上がり、下期偏重シナリオが実際に数字で裏付けられました。
チェック③・④:レーザ事業と医用バイオ → 継続確認。 上方修正の主因は産業用(AI半導体・データセンター向け)で、私が中期の収益化ドライバーと見ているレーザ・医用分野はまだ「仕込みの時期」。ここはFY28黒字化という当初の時間軸どおりで、崩れていません。
つまり今回の浜ホト決算は、私が半年前に立てた仮説と時間軸にそのまま沿った展開でした。私の投資方針は「短期の業績ブレに動揺せず、2027年以降の本格収益化を長期目線で待つ」というもの。通期上方修正はその方針を強く後押しする、最高の答え合わせになりました。含み益は+182,085円(+27.26%)と高水準を維持。何もせず、静かに握り続けます。
なお、この上方修正の理由のひとつが「円安傾向を反映」だった点は、頭の片隅に置いておきます。裏を返せば、足元で進む円高は、次の決算で浜ホトの円換算業績に逆風となり得るということでもあります。SBGだけでなく、輸出比率の高い浜ホトにとっても為替は無視できない変数です。
今週の主役②|Arent急落、でも「撤退条件」には当たっていない
対照的だったのがArent(5254/84株)です。8月6日引け後に発表した2026年6月期通期決算は、株価としては翌日急落。含み益率は+17.55%→+6.27%へと大きく縮みました。数字を見てみます。
| 項目 | 26/6期実績 | 前期比 | 私の会社予想メモ |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 58.28億円 | +44.7% | 50.51億円 |
| 経常利益 | 9.37億円 | +8% | (営業利益15.51億円) |
売上高は会社計画を大きく上回る+44.7%の大幅増収。M&Aによる子会社寄与とDX事業の成長が効きました。一方で経常利益は+8%増にとどまり、増収率に対して利益の伸びが小さかったことが嫌気され、翌日は4,480円→4,050円へ急落しました。
私の投資方針とどうマッチしたか(Yes/No判定の実践)
Arentについて、私は投資方針記事で「保持の判断は、できるだけ主観を減らしてYes/Noで判定する」と自分に課していました。そこで設定していた「保持をやめる(撤退)条件」はこの3つでした。ひとつ、通期ガイダンスの下方修正。ふたつ、「下期で取り返す」と言い続けるのに実績が伴わないこと。みっつ、先行費用・M&A費用が増える一方で利益回復の道筋が曖昧になること。
では、今回の決算はこの撤退条件に触れたのか——答えはノーです。
まず最重要の「下方修正」ではありませんでした。むしろ売上は会社計画(50.51億円)を8億円近く上回る着地で、下振れどころか上振れです。私が投資ストーリーとして描いていた「短期はDX事業で利益を作る」構造も、DX事業+M&Aで売上が+44.7%伸びたことで機能しています。
では、なぜ株価は急落したのか。利益の伸び(経常+8%)が売上の伸び(+44.7%)に見合わなかったからです。これは私の投資方針で言えば、Arentが今「利益率を使って成長を買う」局面に入っていることと符合します。私は方針記事の時点で「M&Aや先行投資で利益率を使う局面になりやすい点が最大の論点」と書いていました。つまり今回の減益幅は、私にとって想定の範囲内で起きた現象であって、ネガティブサプライズではありません。
だからこそ、私はArentを保有継続とします。私のルールに照らせば、下方修正が出ていない以上、あるいは「下期頼みの説明が数字で証明されない」状態でもない以上、慌てて売る理由がないからです。むしろ中期の勝ち筋である「M&Aで獲得したプロダクト群を連携させ、点から面へ広げる」というストーリーが進むかどうかを、次の四半期以降で見極めるフェーズに入ったと考えています。
浜ホトとArentは、株価の反応こそ真逆でしたが、私にとってはどちらも「事前に決めたルールで淡々と保有継続と判断できた」という点で、投資方針にきれいにハマった2銘柄でした。決算は、株価に一喜一憂する場ではなく、自分の仮説とルールを照合する「答え合わせ」の場である——今週はそれを改めて実感しました。
なお投資方針記事で置いた目標レンジは、守り(PER12倍)約2,788円、標準(16倍)約3,717円、強気(20倍)約4,646円。今週末の株価4,050円は「標準」を超え「強気」に届かない中間地点です。「標準レンジ到達で一部利確、強気レンジは数字が伴う場合のみ追う」という設計なので、今は利確も追加もせず、次の決算で「連携価値の進捗」を確認してから動きます。
今週の主役③|SBGは「純利益」ではなく「NAV」、しかも円高補正が要る
さて、市場が「不発」と評したSBGの決算です。ここは私の見方をはっきり書いておきます。SBGは実質的な投資会社(持株会社)であり、私は売上や純利益をほとんど参考値としか捉えていません。 SBGの本質的な企業価値は、保有する株式ポートフォリオの時価から純負債を引いたNAV(Net Asset Value:時価純資産)にあります。だからこそ、今回の決算でいちばん見るべきなのは純利益ではなくNAVの動きでした。
まず、市場が反応した「表面上の数字」
| 項目 | 26/4-6月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2兆196億円 | +10.9% |
| 純利益 | 3,473億円 | ▲17.7% |
Intel株上昇などの投資利益は拡大したものの、傘下事業の株式報酬費用などが響き、純利益は前年同期比▲17.7%。市場はこの「減益」に反応して「不発」と評価しました。しかし、投資会社の四半期純利益は保有株の評価損益で大きくブレる会計上の数字にすぎず、企業価値の増減とは別物です。
本命のNAV|前期末比で「約8割増」の大幅拡大
では肝心のNAVはどう動いたのか。前期末(2026年3月末)と、今回の第1四半期末(2026年6月末)を並べます。
| 項目 | 2026年3月末(前期末) | 2026年6月末(今回) | 変化 |
|---|---|---|---|
| NAV(時価純資産) | 40.1兆円 | 72.30兆円 | 約+32兆円 |
| 1株当たりNAV | 約7,029円 | 12,686円 | 約+80% |
| LTV(純負債/保有株式) | — | 13.0% | 低水準を維持 |
| 算出前提のドル円 | — | 162.39円 | — |
NAVは3か月で40.1兆円→72.30兆円へと約32兆円増加し、1株当たりでも約7,029円→12,686円へとわずか1四半期で約8割も跳ね上がりました。純利益が減益だったことと、まったく逆方向の動きです。要因は、保有株式価値(83.11兆円)の柱であるアーム(Arm)の株価上昇と、6月末時点でドル円162円台という円安が、ドル建て保有資産の円換算額を押し上げたことです。
ここが重要|公式NAVは「6月末・162円」で計算されている
ただし、この12,686円という数字を鵜呑みにしてはいけません。公式NAVは6月末時点のドル円162.39円で算出されています。 SBGの保有株式83.11兆円は、アーム(49.91兆円)、SVF2(19.29兆円)、SVF1(3.60兆円)、LatAmファンド(1.00兆円)など、その大半がドルなどの外貨建て資産です。つまりNAVは、アーム株の株価だけでなく、ドル円の水準にきわめて大きく左右される構造になっています。
そして足元では、6月末の162.39円から8月8日時点で約157.8円まで、約4.6円(約▲2.85%)の円高が進んでいます。この円高を反映すると、公式NAVは机上の数字より目減りしているはずです。そこで、簡易的に補正してみました。
円高を加味した「補正NAV」の試算
保有株式83.11兆円のうち円建て(SBKK等)を除いたおおむね8割前後、純負債側の外貨建て分も相殺したうえで、ネットで約72兆円が外貨(主にドル)に感応すると保守的に仮定します。ドル円が162.39円→157.8円へ約▲2.85%動いたとすると、外貨感応部分は円換算で約▲2.85%目減りします。
| シナリオ | ドル円 | 1株当たりNAV(概算) | 現在株価5,552円との比較 |
|---|---|---|---|
| 公式(6月末) | 162.39円 | 12,686円 | NAVの約44%(半値以下) |
| 円高補正(8/8時点) | 約157.8円 | 約11,700〜12,000円 | NAVの約46〜47% |
※外貨感応度を「NAVの大部分がドル連動」と保守的に置いた筆者の簡易試算です。実際にはアーム以外の非上場株の評価やヘッジの有無で変わるため、あくまで“肌感”としてご覧ください。
補正しても、1株当たりNAVはなお11,700〜12,000円程度。現在の私の保有株の株価5,552円は、円高を加味してもNAVの半値以下(約46〜47%)にとどまります。つまり、「NAV半値以下で買う」という私の投資テーマは、円高を織り込んでも崩れていない、というのが今回の結論です。むしろ大事なのは、公式NAVの12,686円を額面どおり受け取らず、為替という変動要因を自分で補正して見ておくという姿勢そのものだと考えています。
逆に言えば、ここからさらに円高が進めばNAVは追加で目減りしますし、アーム株が下がればさらに影響は大きくなります。NAVは「今この瞬間のドル円とアーム株価のスナップショット」であって、固定値ではない——この点は常に意識しておきます。
そんな中で、なぜ100株を利益確定したのか
NAVで見れば絶好調(円高補正後でも半値以下)なのに、なぜ私は8月5日にSBGを100株、5,830円で利益確定したのか。矛盾するようですが、理由は「NAVへの確信」と「ポジション管理」を分けて考えているからです。長期の確信は変わらない一方で、SBGは値動きが極端に荒く、私はすでに含み損で肝を冷やした経験があります。そこで、戻り局面で400株のうち100株だけを利確し、キャッシュと精神的な余裕を確保したうえで、残る300株で長期のNAV拡大についていく——という設計にしました。買い増し一辺倒だった私が初めて「売る」を実行し、先週の「現金枠が枯渇して急落局面で動けなかった」反省を、今週は行動で活かせた格好です。
結果、保有は400株→300株へ。現在の含み損益は+36,900円(+2.27%)で、先週の▲67,600円からプラス圏へ浮上しています。
高砂熱学・大気社・ソニー|特定口座の3銘柄
先週から積み立ててきた特定口座の3銘柄も、今週それぞれ決算を通過しました。
高砂熱学工業(1969)は8月5日に第1四半期決算。売上高849億円(前年同期比▲9.9%)、営業利益84億円(同▲16.2%)と減収減益。株価は4,264円→4,114円へ下落し、含み損益は▲16,064円(▲10.88%)。今週も1株買い増して保有32株です。
大気社(1979)は8月6日(開示は8月7日)に第1四半期決算。売上高614億円(前年同期比▲4.2%)、営業利益35億円(同▲11.0%)と減益。株価は4,235円→4,055円へ下げ、含み損益は▲10,098円(▲12.78%)。保有17株です。
両社とも建設・空調系で、前年同期の高い水準に対する反動もあり第1四半期は減益スタート。積み立てを継続している最中なので、目先の含み損は想定の範囲内として淡々と拾っていきます。ソニーグループ(6758)は今週3,721円と堅調で、含み益+6,930円(+9.25%)、22株保有です。
口座別の含み損益|利益確定でSBGの重しが軽くなった
| 口座区分 | 先週含み損益 | 今週含み損益 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 株式(特定口座) | ▲74,452円 | +22,279円 | +96,731円 |
| 株式(NISA成長枠) | +643,671円 | +679,093円 | +35,422円 |
| 投信(特定口座) | +229円 | +233円 | +4円 |
| 投信(NISA成長枠) | +114,218円 | +126,892円 | +12,674円 |
| 投信(つみたて枠) | +488,647円 | +547,953円 | +59,306円 |
| 合計 | +1,172,313円 | +1,376,449円 | +204,136円 |
最も改善したのが特定口座の株式で、▲74,452円から+22,279円へと+96,731円の大幅プラス転換。SBGを100株利益確定して分母が整理され、残り300株が含み益に転じたことが効きました。つみたて枠の投信も+59,306円と回復。ただし、こちらは為替の綱引きが効いています。米国・全世界株インデックスは現地株高の恩恵を受けた一方、足元の円高は円換算額の逆風。それでもトータルでプラスを確保できたのは、現地株高が円高を上回ったからです。NISA成長枠の株式も+35,422円。Globee、AnyMindの伸びがArentの急落を打ち返した形です。
為替・外貨建て資産|円高進行で利益が薄くなってきた
先週はシステムメンテナンスでFXの実データが取得できず試算での掲載でしたが、今週はデータが復活しました。
| 通貨 | 購入残高(円換算) | 評価額(円換算) | 差引損益 |
|---|---|---|---|
| 米ドル(1,793USD) | 284,992円 | 285,337円 | +344円 |
| 豪ドル(565AUD) | 63,326円 | 63,521円 | +195円 |
| メキシコペソ(6,955MXN) | 63,333円 | 64,750円 | +1,417円 |
| 合計 | 411,651円 | 413,608円 | +1,956円 |
私のFXは「投機ではなく分散投資」。米ドル・豪ドル・メキシコペソの3通貨に、松井証券で低レバレッジ・毎日少額のドルコスト平均法で積み立てるスタイルです。3通貨とも含み益は残っているものの、合計で+1,956円とほぼトントンの水準。7月30日の円買い介入以降、円高が進行し、特に米ドルは+344円までほぼ損益ゼロ近くまで後退しました。
この円高は、外貨建てポジション全体に効いています。米国株(NASDAQ上場のアルファベットC株・A株など)は現地株価の上昇で大きな含み益を維持していますが、円換算部分では逆風。そして前述のとおり、SBGのNAVにも同じ力学が働いています。今週は「円高が資産のあちこちに顔を出した週」とも言えます。もっとも、私は円だけで資産を持つリスクを避けるために外貨・外貨建て資産を持っているので、多少の円高では方針を変えず、淡々と積み増していくだけです。
今週のまとめ|「何で測るか」と「その物差しの前提」まで疑う
今週いちばんの収穫は、自分の投資方針が決算という試験に耐えたこと、そしてその物差し自体の前提(為替)まで踏み込んで検証できたことでした。
浜松ホトニクスは通期上方修正で株価も内容も文句なし。私が半年前に「フィジカルAIのロボットの目」として立てた仮説と、2027年以降を待つ時間軸に、そのまま沿った展開でした。Arentは株価こそ急落しましたが、私が事前に定めた「撤退条件」のいずれにも触れておらず、増収率に利益が追いつかないのは方針記事に書いていた「利益率を使う局面」という想定の範囲内。だから両方とも、迷いなく保有継続と判断できました。
そしてSBG。市場は純利益の減益に反応して「不発」と売りましたが、実質投資会社であるSBGを測るモノサシは純利益ではなくNAVです。そのNAVは前期末40.1兆円→6月末72.30兆円、1株当たりで約7,029円→12,686円へと1四半期で約8割増。しかも今週は一歩踏み込んで、この公式NAVが「6月末・ドル円162円」という前提で計算されていることに注目し、足元の円高(約157.8円)を反映した補正NAV(1株当たり約11,700〜12,000円)まで試算しました。それでも現在の株価5,552円はNAVの半値以下。私の投資テーマは、為替を織り込んでも崩れていません。
3銘柄に共通するのは、「何をもって企業価値を測るか」を事前に決めていたこと。そしてSBGでは、さらに「その物差しの前提条件(=為替)まで疑う」という一段深い検証を加えました。物差しが定まり、その前提まで自分で補正できれば、株価がどちらに振れても、公式数字がどう出ても、判断はブレません。
含み損益率は+13.80%→+17.29%へ改善し、含み益は初めて+137万円を突破。総合評価額は利益確定の分だけ減りましたが、中身はむしろ健全化しています。
来週は8月14日のAnyMind中間決算が最大の山場です。2,250株の大型ポジションだけに、ここが今のポートフォリオの行方を大きく左右します。慌てず、静かに「答え合わせ」を待ちたいと思います。


コメント