※本記事は情報提供を目的とした企業分析メモです。投資判断は必ずご自身で行ってください(私は特定銘柄の売買を推奨しません)。
日本の高齢化が進む中で、在宅医療・訪問看護・ホスピス(終末期ケア)は、投資テーマとしても無視できない領域になってきました。
その中で注目されやすいのが、ホスピス型住宅の大手(アンビス、日本ホスピス、サンウェルズなど)ですが、CUC(シーユーシー)は「ホスピス専業」ではなく、医療機関支援・訪問看護も大きい“複合型”です。
今回は、
- 「ホスピスの比率って大きいよね?」は本当か
- 居宅訪問看護/メディカルケアレジデンス/医療機関支援のどこが伸びしろか
- 医療機関支援の競合はどこか
を、投資家目線で整理します。
CUC(シーユーシー)とは?事業内容をわかりやすく整理
CUC(シーユーシー)の 25/3期(通期)セグメント別売上は以下の通りでした。
| セグメント | 売上(百万円) | 売上(億円換算) | 構成比(概算) |
|---|---|---|---|
| 医療機関 | 17,603 | 176.03 | 約37% |
| ホスピス | 13,759 | 137.59 | 約29% |
| 居宅訪問看護 | 12,309 | 123.09 | 約26% |
| メディカルケアレジデンス | 3,567 | 35.67 | 約8% |
| 合計 | 47,043 | 470.43 | 100% |
売上規模が最大なのは「医療機関支援」次いで「ホスピス」が約3割です。
そしてCUCの面白さは、ホスピスだけでなく、訪問看護・医療機関支援が “同じくらいの柱” として並んでいる点にあります。
2. 競合(アンビス/日本ホスピス/サンウェルズ)との横並び比較
「ホスピス系銘柄」としてCUCを見たとき、よく比較されるのが以下の3社です。
ここでは、事業の“地力”が出やすい 売上規模・収益性・拠点(キャパ)・稼働率を並べて、違いを見える化します。
| 会社 | 主戦場(ざっくり) | 直近売上(開示) | 収益性(開示) | 拠点/キャパ | 稼働率の目安(開示) |
|---|---|---|---|---|---|
| CUC | 医療機関支援+ホスピス等 | 売上 470.4億円(25/3期) | EBITDA 80.5億円、マージン 17.1%(25/3期) | (※ホスピス専業ではない) | ホスピスは拡大、新規開設費用の増加の記載あり |
| アンビス | 医心館(ホスピス型住宅) | 売上 491.7億円(25/9期) | EBITDA 89.6億円、マージン18.2%(25/9期)/営業利益率12.5% | 130施設・定員6,706(25/9末) | 既存81.5%/新規36.2%(25/9期) |
| 日本ホスピス | ホスピス住宅(施設+訪看等) | 売上 103.6億円(25/12期3Q累計) | EBITDA 12.9億円/営業利益 7.0億円(3Q累計) | 居室1,873/入居者1,347(25/9末) | 期末入居率71.9%(25/9末) |
| サンウェルズ | PDハウス(パーキンソン病特化) | 売上 68.0億円(26/3期2Q累計) | EBITDA -0.15億円/営業利益 -4.85億円(2Q累計) | PDハウス52施設運営(25/9時点の資料内記載) | 既存86%/新規29% |
この表を見ると、
- アンビスは“ホスピス専業×規模”で先行
- CUCは“複合型”で規模は大きいが、ホスピス専業ではない
- 日本ホスピス・サンウェルズは「稼働率の立ち上げ」「採用」などの局面要素が強い
という構図が見えてきます。
3. 医療機関支援でCUCの競合はどこか?
医療機関支援は、いわゆる MSO(メディカル・サービス・オーガニゼーション)領域で、
「誰が競合か?」は 案件の切り口(機能)で変わるのが実態です。
- MSO/PPM(運営に入り込む経営支援):運営代行・経営支援のプレイヤー(例:メディヴァなど)
- 領域特化MSO:透析、在宅など専門領域に強い運営支援
- 病院経営の可視化・分析(DX/データ):院内の改善予算を取り合う“プロダクト勢”
- 医業M&A/承継支援:承継・譲渡案件では競合(案件によって協業も)
- 事務長代行/軽量BPO:院内の“事務長機能”の一部を置き換えるサービス
つまり、医療機関支援は「市場が分散している」=取りにいける余地は大きい一方、
勝ち筋は “標準化×人材供給×案件獲得チャネル”になりやすい領域です。
4. CUCの成長余地(伸びしろ)|ホスピス・医療機関支援・訪問看護・レジデンスを比較
ここでは、CUCの「伸びしろ」を 成長率の余地 × 事業規模 × 再現性(スケールのしやすさ) の3軸で評価します。
CUCはホスピス専業ではなく、**医療機関支援・訪問看護も大きい“複合型”**なので、どの柱が次に伸びるかを「KPI」で見える化しておくことが重要です。
4-1. 伸びしろランキング(私見)|“成長率×規模×再現性”で評価
まず結論です。私の見立てでは、伸びしろは以下の順です。
- ホスピス(成長レバレッジが最大:開設×稼働×単価)
- 医療機関支援(規模が最大:単価回復+拠点増で上振れ)
- メディカルケアレジデンス(小さいが伸び率が出やすい:稼働率次第)
- 居宅訪問看護(安定柱:採用が上限を決める)
この順位は「どれが良い/悪い」ではなく、**“どのKPIが動くと業績に効きやすいか”**の違いです。以下、事業ごとに深掘りします。
4-2. まず全体像:セグメント別の売上・EBITDA(直近)
直近(26/3期2Q累計)を見ると、CUCの成長は一枚岩ではありません。
ホスピス・居宅訪問看護は売上成長が続く一方で、ホスピスは新規立ち上げコストで利益が振れやすい構図が見えます。
| セグメント | 売上収益(26/3期2Q累計) | 前年同期(25/3期2Q累計) | YoY | EBITDA(26/3期2Q累計) | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 医療機関 | 8,225百万円 | 8,903百万円 | -7.6% | 1,812百万円 | 2,679百万円 | -32.4% |
| ホスピス | 7,936百万円 | 6,705百万円 | +18.4% | 811百万円 | 1,145百万円 | -29.2% |
| 居宅訪問看護 | 6,517百万円 | 6,077百万円 | +7.2% | 870百万円 | 776百万円 | +12.1% |
| メディカルケアレジデンス | 3,797百万円 | (※) | ― | 681百万円 | (※) | ― |
※メディカルケアレジデンスは連結範囲等の差で前年同期比較が難しいため、ここでは単純なYoY比較は避けています。
4-3. ホスピスの伸びしろ|「開設×稼働率(特に新規)×単価」がすべて
ホスピスは、CUCの中で最も“レバレッジ”が効く事業です。
構造はシンプルで、施設を増やす→稼働率が上がる→単価が積み上がる。これが回るほど、売上も利益も伸びやすくなります。
一方で投資家として注意したいのは、売上が伸びているのに利益が弱い局面が起きやすいこと。
直近上期も売上は+18.4%伸びていますが、EBITDAは前年同期比で減少しています。
これは、典型的な「新規開設→採用→稼働立ち上げ」の初期コストが先に出るパターンです。
ホスピスのKPI(直近)|“新規稼働率”が最重要
| KPI(ホスピス) | 直近(26/3期2Q累計) | 前年同期 | 見立て |
|---|---|---|---|
| 稼働率:既存施設 | 85.6% | 85.0% | 既存は高稼働を維持 |
| 稼働率:新規施設 | 52.0% | 52.5% | 新規の立ち上がり改善が利益のカギ |
| 入居者当たり年間売上収益 | 8.6百万円 | 8.9百万円 | 単価はやや低下(改善余地) |
| KPI(ホスピス) | 直近(26/3期2Q累計) | 前年同期 | 見立て |
|---|---|---|---|
| 稼働率:既存施設 | 85.6% | 85.0% | 既存は高稼働を維持 |
| 稼働率:新規施設 | 52.0% | 52.5% | 新規の立ち上がり改善が利益のカギ |
| 入居者当たり年間売上収益 | 8.6百万円 | 8.9百万円 | 単価はやや低下(改善余地) |
投資家メモ:既存稼働は高いので、次に見るべきは「新規稼働率がどれだけ早く上がるか」。
ここが改善すると、利益が“後追いで”戻りやすい構造です。
4-4. 医療機関支援の伸びしろ|拠点数は増えている。論点は「単価(拠点当たり売上)の回復」
医療機関支援は、CUCの売上規模が最大の柱です(通期売上構成でも最大)。
この事業の伸びしろは、基本的に 「支援先拠点数 × 拠点当たり売上(単価)」 で決まります。
直近では、支援先の主要拠点数は増えている一方で、拠点当たりの年間売上が大きく低下しています。
つまり、量(拠点数)は伸びているが、質(単価)が落ちている状態です。
医療機関支援(国内)のKPI(直近)
| KPI(医療機関支援・国内) | 直近(26/3期2Q) | 前年同四半期(25/3期2Q) | コメント |
|---|---|---|---|
| 売上収益(四半期) | 2,390百万円 | 2,615百万円 | 単価要因で弱含み |
| 支援先 主要拠点数(期中平均) | 161拠点 | 125拠点 | 拠点数は増勢 |
| 支援先主要拠点当たり年間売上収益 | 61百万円 | 90百万円 | ここが最大の論点(回復すれば上振れ) |
投資家メモ:医療機関支援は、拠点数を積み上げるよりも、既存の単価が戻るだけで業績が上振れする可能性があります。
次の決算では「単価が底打ちしたか」「回復の兆しが見えるか」を最優先で見たいところです。
4-5. 居宅訪問看護の伸びしろ|“安定成長の柱”だが、人材が上限を決める
居宅訪問看護は、ホスピスほど利益のブレが大きくなく、需要の底堅さを背景に安定成長しやすい柱です。
直近上期でも売上は+7.2%、EBITDAは+12.1%と堅調です。
ただしこの領域は、どの会社も共通して 「採用(看護師・セラピスト)」が成長上限になります。
伸ばすには、人を増やし、稼働(ケア時間)を積み上げる必要があります。
居宅訪問看護のKPI(直近)
| KPI(居宅訪問看護) | 直近数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 訪問看護ステーション | 91拠点 | 2025年9月末時点 |
| 看護師/セラピスト | 1,288人 | 2025年9月末時点 |
| 利用者数 | 14,974人 | 2025年9月末時点 |
| のべ総ケア時間 | 1,255千時間 | 2025年9月LTM |
投資家メモ:ここは「採用が進む→ケア時間が増える→売上が増える」という、比較的わかりやすい構造。
急拡大よりも、安定した成長の継続性が評価ポイントです。
4-6. メディカルケアレジデンスの伸びしろ|稼働率が上がると“伸び率”が出やすい
レジデンスは売上構成ではまだ小さいものの、施設モデルなので 稼働率が上がると伸びが見えやすい領域です。
会社資料では、採用を進めた上で下期に集患強化する方針が示されており、今後は稼働率の改善がポイントになります。
メディカルケアレジデンスのKPI(直近)
| KPI(メディカルケアレジデンス) | 直近(26/3期2Q) | 見立て |
|---|---|---|
| 稼働率 | 78.1% | 稼働率改善が売上・利益に直結 |
| 入居者当たり年間売上収益 | 4.8百万円 | 単価改善余地も確認 |
| KPI(メディカルケアレジデンス) | 直近数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 施設数 | 27施設 | 2025年9月末時点 |
| 定員数 | 2,051人 | 2025年9月末時点 |
| 看護師/介護士 | 655人 | 2025年9月末時点 |
| 稼働率(参考) | 78.8% | 2025年9月末時点 |
投資家メモ:レジデンスは“器(定員)”があるので、稼働率が上がるだけで見栄えが良くなります。
一方で、改修・運営方針などで短期の数字がブレることもあるため、四半期で一喜一憂しすぎない方が安全です。
4-7. まとめ|KPIで見ると「ホスピス(新規稼働)」と「医療機関(単価回復)」が最大の焦点
ここまでをKPIでまとめると、こうなります。
- ホスピス:既存は高稼働。新規稼働率の改善が利益のカタリスト
- 医療機関支援:拠点数は増加。最大の論点は 拠点当たり売上(単価)の回復
- 居宅訪問看護:ステーション・人員・利用者が揃い、安定成長の柱。採用が上限
- レジデンス:稼働率の改善余地があり、伸び率が出やすいが短期ブレには注意
5. 次の決算で見るべきチェック項目|投資ストーリー(KPI→売上/利益→目標株価)
CUCは今期(2026/3期)、「上期が弱く、下期で取り返す」形のガイダンスです。実際、2Q時点の進捗は 売上45.1%に対して、純利益は21.3%と低く、下期の改善が投資の最大論点になります。
ここでは次の決算(3Q:2026年1月下旬予定)で、“どのKPIがどう動けば、利益が戻り、株価が上がるのか” をチェックリスト化します。
5-1. まず押さえる結論|次の決算は「ホスピス改善の進捗確認」が最重要
CUCは複数事業(医療機関支援/ホスピス/訪問看護/レジデンス)を持ちますが、今期の業績のブレ要因として会社側が明確に言及しているのは、ホスピス既存施設の“売上(収益)/患者”の弱さです。
実際、ホスピスの主要KPIを見ると、
- 既存施設の稼働率は安定(2Qで 86.0%)
- 一方で 患者あたり売上(年換算)が 8.9 → 8.6(百万円)へ低下(会社説明資料でも要因として言及)
この「単価(売上/患者)」が戻るかどうかが、下期利益の回復=株価の再評価に直結します。
5-2. 投資ストーリーを “KPI→PL” に落とす(チェックリスト)
次の決算で見るKPIを、①KPIの変化 → ②売上/利益の変化 → ③株価(PER)の変化で整理します。
■KPI→PL→株価の因果(最重要ルート)
| ルート | まず見るKPI(次の決算での確認ポイント) | KPIが良化したらPLはどうなる? | 株価(バリュエーション)はどう動きやすい? |
|---|---|---|---|
| ①ホスピス(既存) | **患者あたり売上(年換算)**が下げ止まり〜反転するか(8.6→?) | “単価×稼働”で売上が伸び、既存の利益率が戻る。下期の利益未達リスクが下がる | 不確実性が落ち、**PERの戻り(リレーティング)**が起きやすい |
| ②ホスピス(新規) | 新規施設稼働率の改善(立上げ赤字がどれだけ縮むか) | 立上げ赤字が縮小→EBITDAの回復 | 成長投資の“回収局面”が見え、評価がつきやすい |
| ③医療機関支援(日本) | 月額フィーの回復(会社コメント通りに戻るか) | 利益率の高いフィーが戻るほど、営業利益が戻りやすい | ホスピス偏重の懸念が薄れ、評価の下支えに |
| ④訪問看護 | **利用者数/稼働(ケア時間・稼働率)**が伸び、採用投資の効きが見えるか | 人員稼働が上がれば、追加投資を吸収してマージン改善 | “成長×収益性”が両立すると評価が上がりやすい |
| ⑤レジデンス | 稼働率×単価の改善(集客強化が効くか) | 稼働が上がるほど固定費レバレッジで利益に効く | 事業ポートフォリオの安定感が増す |
5-3. “数字で見る” 次の決算の見方(会社計画に対して、どこまで戻せるか)
会社は 2026/3期の通期見通しを 売上 582.5億円 / EBITDA 102.3億円 / 営業利益 55.0億円 / 親会社帰属純利益 28.8億円として据え置いています。
一方で2Q累計の進捗は 純利益21.3%と低い。
つまり次の決算は、
- 「下期偏重」が本当に始まったか?(3Qで利益の戻りが見えるか)
- 特に ホスピスの“単価(売上/患者)”が戻り始めたか?
この2点で“投資ストーリーが繋がるか”を判定する局面になります。
5-4. 競合比較で見る「今の市場の評価」|CUCは割安だが、理由は“回復待ち”
同業比較(2025/12/26時点の参考指標):
| 企業 | 主戦場 | PER(会社予想) | EPS(会社予想) |
|---|---|---|---|
| CUC(9158) | 医療支援+ホスピス等 | 8.91倍 | 98.24円 |
| アンビス(7071) | ホスピス(医心館) | 21.23倍 | 21.53円 |
| 日本ホスピス(7061) | ホスピス | 13.47倍 | 80.97円 |
| サンウェルズ(9229) | ホスピス | EPSが赤字でPER算出不可 | -70.33円 |
CUCはPERだけ見るとかなり低い。
ただし市場は、「ホスピスの単価低下 → 下期で戻ると言っているが、まだ数字で確認できていない」という不確実性を織り込んでいる(=安い理由)と整理できます。
5-5. 目標株価(PER×EPS)|“KPIが戻ればPERが戻る” という設計
現状の株価は 875円、会社予想EPSは 98.24円で、PERは 8.91倍。
ここから、投資ストーリー(KPI回復)が進むなら PERの修復が狙い目になります。
■シナリオ別:目標株価(12カ月目線のラフなレンジ)
| シナリオ | 前提(KPI→PL) | 想定EPS | 想定PER | 目標株価 | 現在値875円から |
|---|---|---|---|---|---|
| Bear(弱い) | ホスピス単価が戻らず、下期回復が鈍い | 90円 | 8倍 | 720円 | -17.7% |
| Base(標準) | ホスピス単価が下げ止まり、下期で利益回復が見える | 98.24円 | 12倍 | 1,179円 | +34.7% |
| Bull(強い) | 単価回復+新規立上げ赤字縮小で利益が想定超え | 110円 | 15倍 | 1,650円 | +88.6% |
BaseのPER12倍は、同業の日本ホスピス(13倍台)よりは控えめで、「まずは“回復が確認できたら”」の水準として置いています。
Bullは「回復が数字で見えて、成長株としてのPERが付く」ケース。
Bearは「回復が見えず、低PERのまま」ケース。
5-6. 次の決算での “合否ライン” を一言で言うと
ホスピスの「患者あたり売上(単価)」が下げ止まり、利益が下期偏重どおりに戻り始めているか。
ここが見えれば、CUCは「割安(低PER)」から「回復確認→適正PER」へ評価が移りやすくなります。
※免責:上記は公開情報をもとにした整理で、売買を推奨するものではありません(投資は自己判断でお願いします)
まとめ|CUC(シーユーシー)の成長性と目標株価は「ホスピス単価」と「医療機関支援の単価回復」で決まる
CUC(シーユーシー)は 医療機関支援・ホスピス・居宅訪問看護が並ぶ“複合型”です。
25/3期の売上構成は医療機関 約37%/ホスピス 約29%/居宅訪問看護 約26%/メディカルケアレジデンス 約8%で、最大の柱は医療機関支援です。
一方、2026/3期は「下期で利益を取り返す」計画になっており、2Q時点の進捗は 売上45.1%に対して純利益21.3% と利益が遅れています。
だからこそ次の決算(3Q)では、CUCの成長性を語る前に「回復が始まったか」をKPIで確認する必要があります。
結論1:次の決算で最重要のKPIは「ホスピスの売上(単価)」
ホスピス事業は既存施設の稼働率が高水準で推移している一方で、入居者(患者)当たり年間売上収益が 8.9→8.6百万円に低下しており、これが利益の伸びを抑える主要因になっています。
次の決算で見るべきは、ホスピス単価が下げ止まり〜反転するか。ここが改善すれば、既存施設の利益率が戻りやすく、通期計画の達成確度が一段上がります。
結論2:医療機関支援は「拠点数×拠点当たり売上」の単価回復が伸びしろ
医療機関支援(国内)は 支援先拠点数が増加しているのに対し、拠点当たり年間売上が 90→61百万円へ低下しています。
つまり、数量(拠点数)は伸びているが、質(単価)が落ちている状態です。
ここが回復すれば、医療機関支援は売上・利益ともに“戻り”が効きやすく、CUCの成長余地(伸びしろ)として大きいポイントになります。
結論3:居宅訪問看護とメディカルケアレジデンスは「安定成長+改善余地」の下支え
- 居宅訪問看護は上期で売上・利益とも堅調に推移しており、成長の下支えになる柱です。
- メディカルケアレジデンスは稼働率(2Qで78.1%)の改善余地があり、稼働率が上がると伸び率が出やすい領域です。
短期の株価ドライバーはホスピスと医療機関支援ですが、長期目線ではこの2事業が「ポートフォリオの安定性」を作ります。
結論4:目標株価は「KPI改善→PER修復(リレーティング)」で考える
2025/12/26 15:30時点の株価は 875円で、会社予想EPS 98.24円からPERは 8.91倍です。
同業と比べると低PERですが、これは「下期回復の確度がまだ数字で確認できていない」不確実性を織り込んだ水準、と整理できます。
したがって、次の決算で
- ホスピス単価の下げ止まり〜反転
- 医療機関支援の単価(拠点当たり売上)の底打ち
- 利益進捗の改善(下期回復の開始)
が確認できれば、PERが修復しやすく、目標株価のレンジも上がりやすくなります。
次の決算で見るべき“最短チェック”
最後に、検索でこの記事に辿り着いた方が「次の決算で何を見るべきか」を迷わないよう、最重要項目だけまとめます。
- ホスピス:入居者(患者)当たり売上(単価)が8.6から改善したか
- ホスピス:新規施設の稼働率が改善し、立上げ赤字が縮んだか
- 医療機関支援:拠点当たり売上(61百万円)が底打ち〜回復したか
- 利益:3Qで“下期回復が始まった”と数字で言えるか
この4点が揃ってくれば、CUCは成長性と回復が確認された銘柄として再評価されやすいと考えています。


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