SBI証券と楽天証券のどちらを選ぶべき?NISAなど7項目を徹底比較!

これから投資をはじめようと考えている人には、SBI証券と楽天証券のどちらで口座開設をしようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

SBI証券と楽天証券はどちらも手数料が安く、サービスも充実しているおすすめのネット証券ですが、細かな違いもあります。

私も昨年までは『楽天証券』をNISA口座として活用していましたが、新NISAに合わせて『SBI証券』にNISA口座を切り替えました。

はじめてNISA口座を切り替えましたが非常に大変でした。
切り替えに3ヵ月以上かかり新NISAの開始に間に合いませんでした😅

そこで本記事では、SBI証券と楽天証券の差を〇の項目で比較します。

違いを比較したうえで目的別にどちらの証券口座がおすすめかについても紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

証券会社口座開設数国内株取引所外国株
取り扱い
米国株
取扱本数
投資信託
取扱本数
つみたて
投資枠
iDeCoIPO実績
(2024年)
ポイント
サービス
SBI証券
SBI証券
14,093,000口座*
(2025年3月末)
東京証券取引所
名古屋証券取引所
福岡証券取引所
札幌証券取引所
9ヵ国5,300以上2,628本281本37本76社Vポイント
Pontaポイント
dポイント
楽天証券
楽天証券
11,930,000口座
(2024年12月末)
東京証券取引所
名古屋証券取引所
6ヵ国4,7242,514本278本36本54社楽天ポイント
2025年11月9日現在
*SBIネオモバイル証券,SBIネオトレード証券,FOLIO含む
目次

1.SBI証券と楽天証券の取扱商品の違い

SBI証券と楽天証券の取扱商品について下記の表にまとめました。

SBI証券楽天証券
国内株式〇(東証/名証/福証/札証)〇(東証/名証)
投資信託
取扱本数
2,688本
( 2025/4/22 現在)
2,514本
外国株式9ヵ国
(米国/中国/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア/韓国/ロシア/ベトナム
6ヵ国
(米国/中国/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)
米国株式
取扱銘柄数
5,300以上4,724
つみたて投資枠
取扱銘柄数
281278
iDeCo
取扱銘柄数
3736
IPO取扱件数
(2024年)
76社
IPOの関与率88.3%
55社
その他債券、FX、CFD、先物、オプション、
金、銀、プラチナ、ST
債券、FX、CFD、先物、オプション、
金、銀、プラチナ

SBI証券と楽天証券はどちらも取り扱い商品は充実しています。私は利用していませんがIPOの取り扱いは『SBI証券』の公式サイトによると「2024年3月通期の全新規上場会社数のうち、約90.9%の銘柄を取扱い、IPO銘柄の取扱数は証券業界でもトップの90社」だそうです。IPO銘柄に興味がある方は『SBI証券』が優勢です。
※集計対象は新規上場企業の国内引受分で追加売出分と海外は含まず
※各社発表資料より当社にて集計(2024/5/10時点)
※引受関与とは、自社の主幹事案件含む引受銘柄数

2.取引手数料の違い

国内株式の取引手数料には1注文の約定代金に対して手数料がかかるプラン(1約定制)と1日の約定代金合計額に応じて手数料がかかるプラン(1日定額制)の2つがあります。

『楽天証券公式サイト』に楽天証券とSBI証券はもちろん三菱UFJeスマート証券、松井証券、マネックス証券の取引手数料を比較した表があったのでご紹介します。

楽天証券公式サイトより
  1. 松井証券および三菱UFJ eスマート証券について、300万円以降は100万円増えるごとに1,100円(税込)が加算されます。
    楽天証券は300万円以降も0円です。
  2. 松井証券のボックスレート手数料は1億円超で110,000円(税込)が上限です。
  3. マネックス証券の1日定額プランの約定代金100万円超は約定代金300万円ごとに2,750円(税込)が加算されます。
  4. SBI証券は電子交付サービス申込・電子交付設定済かつインターネットコースのインターネット取引が対象です。
  5. 当社はゼロコースをご選択の上、Rクロス®とSOR利用が必須となります。
  6. 各社の大口取引優遇、期間限定等による割引手数料は除きます。また、NISA口座の取引で各社が提供する割引手数料・手数料無料等は比較対象外です。

2023年10月1日より、SBI証券、楽天証券ともに国内株式(現物・信用)の取引手数料が無料化されました。

3.IPO取扱実績の違い

証券会社IPO取扱実績
2024年
抽選ルールIPOのNISA利用備考
SBI証券
SBI証券

76社1口1票
抽選:60%
チャレンジポイント:30%
SBI基準による配分:10%
⚪︎外れてもチャレンジポイント
がもらえる制度あり
楽天証券
楽天証券
54社1口1票
抽選:100%
⚪︎

2024年の新規上場数は86社でしたが、そのうち76社をSBI証券が取り扱っており、楽天証券は54社を取り扱っていました。

抽選ルールでは、SBI証券は抽選60%ですが、外れても次回以降のチャンスにつながるチャレンジポイントが付与される独自のルールが設けられています。

一方、楽天証券は1口1票ですが、100%抽選で平等となっています。

SBIの公式サイトでは

IPOの関与率90.9%(2024年3月 通期)2024年3月通期の全新規上場会社数のうち、約90.9%の銘柄を取扱いました。 SBI証券でのIPO銘柄の取扱数は証券業界でもトップの90社!

  • 集計対象は新規上場企業の国内引受分で追加売出分と海外は含まず
  • 各社発表資料より当社にて集計(2024/5/10時点)
  • 引受関与とは、自社の主幹事案件含む引受銘柄数

4.単元未満株の違い

単元未満株(ミニ株)とは1株から株式を購入できる制度のことです。

基本的に株式は100株を取引単位としているものが多いので、投資するのにそれなりの資金を要します。

証券会社ミニ株
サービス名称
手数料ミニ株のNISA利用ポイント投資備考
SBI証券
SBI証券
対応
S株
買付:無料
売却:無料
対応
Vポイント
東証の全銘柄が取引可能
楽天証券
楽天証券
対応
かぶミニ™
買付:無料
売却:無料
スプレッド:0.22%
対応
楽天ポイント
業界で初めてリアルタイム取引と寄付取引の両方で単元未満株の取引が可能

個人的には中小小型株にも投資しているので「SBI証券」で東証の全銘柄が取引可能なのは嬉しいです。「楽天証券」では対象外の銘柄などもありました。

楽天証券のかぶミニ™は2023年4月17日にスタートしており、リアルタイムで取引できる点でSBI証券のS株よりも優位性があります。

2023年10月1日より、SBI証券、楽天証券ともに単元未満株(ミニ株)の取引手数料が無料化されています。

5.新NISAでの違い

SBI証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券
つみたて投資枠銘柄数281278
成長投資枠で買える商品国内株式、IPO、ミニ株、外国株式、投資信託国内株式、IPO、ミニ株、外国株式、投資信託
積立頻度毎日/毎週/毎月毎日/毎月
最低積立額100円100円
銀行引落全国450以上の銀行等に対応全国450以上の銀行等に対応
クレカ積立
投信保有ポイント

5-1.成長投資枠での違い

成長投資枠は年間240万円を無期限にわたって運用することができ、得られた利益に対して税金は非課税となります。(最大の運用可能額は1,200万円)

SBI証券と楽天証券の成長投資枠を比較すると、どちらも様々な商品に投資することができ、ラインナップも充実しているので差がありません。

ちなみにNISA口座は1人1金融機関でしか開設することはできません。*1年に1度金融機関を変更することは可能

5-2.つみたて投資枠での違い

証券会社取扱銘柄数積立方式最低積立投資金額増額設定クレカ積立ポイントアプリ
SBI証券
SBI証券
281毎日/毎週/毎月100円~可能三井住友カード
(0.5%~4.0%)
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
かんたんつみたてアプリ
楽天証券
楽天証券
278毎日/毎月100円~可能楽天カード
(0.5%~2.0%)
楽天ポイントウェブサイトにて取引

2025/10/24時点

SBI証券と楽天証券のつみたて投資枠はどちらも少額から投資することができ、幅広いラインナップを取り揃えているのでおすすめです。

6.クレカ積立での違い

クレジットカード決済を利用して投信積立を行うことで、ポイントが貯まって大変お得なクレカ積立。これをごらんのあなたも「新NISAをやるなら断然クレカ積立」とお考えかもしれません。

私も昨年まで『楽天証券』をNISA口座として活用していましたが、新NISAに合わせて『SBI証券』にNISA口座を切り替えたきっかけも「三井住友カード」をメインカードとして使っていたからでした。

クレカ積立に対応している金融機関は多くありませんが、SBI証券と楽天証券はどちらも対応しています。両社のサービス内容を下表にまとめました。

SBI証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券
使えるカード三井住友カード株式会社が発行するVポイントが貯まるカード楽天カード
投信積立還元率(Infinite)
投信積立除く年間カード利用額が
700万円以上 4.0%
500万円以上 3.0%
300万円以上 2.0%
300万円未満 1.0%

(プラチナ)
投信積立除く年間カード利用額が
500万円以上 3.0%
300万円以上 2.0%
300万円未満 1.0%

(ゴールド)
100万円以上 1.0%
10万円以上 0.75%
10万円未満 0.0%

(一般)
10万円以上 0.5%
10万円未満 0.0%
(ブラック)
2.0%





(プレミアム)
1.0%




(ゴールド)
信託報酬のうち楽天証券の受取分が
年率0.4%以上の銘柄 1.0%
年率0.4%未満の銘柄 0.75%

(一般)
年率0.4%以上の銘柄 1.0%
年率0.4%未満の銘柄 0.5%
積立可能額毎月100円~10万円毎月100円~10万円

三井住友カードが最大4%とのキャッチコピーに踊らされて『楽天証券』から『SBI証券』にNISA口座移しましたが、カードを年間何百万円を使わないので移行にかかった労力を考えると『楽天証券』と『楽天カード』で良かったです。

クレカ積立だけで見ると、投信積立除く年間カード利用額が300万円以上なら『SBI証券』と「三井住友カード」、300万円未満ならどちらも変わらない。10万円未満の場合は『楽天証券』と『楽天カード』と言う整理かなと思います。

ちなみに「楽天市場」で買い物をする機会が多い人や「楽天モバイル」を利用している人などは『楽天証券』と『楽天カード』が良いと思います。
逆に「Vポイント」をメインポイントとして貯めている人は『SBI証券』と「三井住友カード」で良いと思います。

7.株アプリ・取引ツールでの違い

証券会社トレーディングツール
(PC)
スマホアプリ
(iPadも対応)
PTS取引テクニカル指標アラート機能投資情報特徴
SBI証券
SBI証券
HYPER SBI2SBI証券 株アプリ
SBI証券 米国株アプリ
かんたん積立アプリ
SBI証券 FXアプリ
HYPER 先物・オプションアプリ
取引所CFDアプリ -クリック株365
対応
PC、スマホ
77種類あり市況情報(国内・海外)
銘柄情報
四季報
取引に応じたアプリが展開
楽天証券
楽天証券
マーケットスピード
MARKET SPEEDⅡ
MARKET SPEED for Mac
マーケットスピードFX
iSPEED
iSPEED FX
iSPEED 先物OP
対応
PC、スマホ
57種類あり市況情報(国内・海外)
銘柄情報
四季報
トウシル
日経テレコン
株式は1つのアプリで取引完結

SBI証券と楽天証券の取引ツールやアプリはともに高性能で使いやすいです。

全体的な印象としては楽天証券は1つのツールやアプリで様々な取引ができるのに対し、SBI証券は取引の目的に応じたそれぞれのアプリが用意されているといった違いが見受けられます。

NISA口座は『SBI証券』に移しましたが『楽天証券』も普通に使います。株式のスクリーニングツールは『楽天証券』の方が使い慣れているので、今でもツール類は『楽天証券』を使っています。

どちらのツールやアプリも高性能である点は間違いありませんが、人によって好みや使いやすさは異なりますので実際に操作してみることをおすすめします!

SBI証券がおすすめできる人

SBI証券公式サイトより
SBI証券がおすすめな人
  • 取扱商品の豊富さを重視したい人
  • 投資信託のポイント付与率を重視したい人
  • IPO投資をしたい人
SBI証券のサービス概要
口座開設数14,093,000口座
投資信託取扱本数2,628本
外国株式9ヵ国
(米国/中国/韓国/ロシア/ベトナム/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)
米国株式取扱銘柄数5,300以上
つみたて投資枠取扱銘柄数281本
iDeCo取扱銘柄数37本
IPO取扱件数(2024年)76社

総合力・人気ともNo1証券会社

ネット証券初の1,400万口座を突破するなど、個人投資家から圧倒的な人気を誇るSBI証券。当サイトの総合ランキングでもトップを獲得しています。個別株はもちろん外国株や投資信託、FXに債券投資などバラエティに富んだ商品ラインナップを高いサービスレベルで提供してくれるオススメのネット証券です。 国内株式の取引手数料はなんと0円!

人気のNISA口座

NISA口座では三井住友クレジットカード積立でのVポイント還元サービスや、つみたて投資枠対象銘柄の豊富さなど NISA口座の使いやすさも人気の一つ!

IPOの取扱実績でもNo1

個人投資家に人気の高いIPO取扱数も2011年から連続実績No.1!主幹事になる件数も年々増えており、IPO投資なら外せない1社

SBI証券なら夜間取引OK

SBI証券は夜間取引ができるPTSを準備。夜は16:30から23:59まで取引が可能ですので、仕事終わりのサラリーマンでも取引可能!

\総合力&取引シェアNo.1!/

楽天証券がおすすめできる人

楽天証券公式サイト
楽天証券がおすすめな人
  • 楽天グループのサービスを利用している人
  • 楽天ポイントを使って投資がしたい人
  • なるべく1つのアプリやツールで取引をしたい人
楽天証券のサービス概要
口座開設数11,930,000口座
投資信託取扱本数2,514本
外国株式6ヵ国
(米国/中国/インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)
米国株式取扱銘柄数4,733
つみたて投資枠取扱銘柄数278本
iDeCo取扱銘柄数36本
IPO取扱件数(2024年)54社

取引しながら楽天ポイントが貯まる!

証券口座でも貯まる楽天ポイント!取引でも貯まる上に、ポイントで国内株式・国内投信が買えるのも楽天証券のメリットの一つ!もちろんポイントサービスだけでなく取扱銘柄や手数料、ツールなど総合力においてもおすすめの証券会社です。

NISA×楽天カードのクレカ積立!

当サイトのNISAランキング2位の楽天証券NISA口座では、楽天カードでのクレカ決済でポイントが貯まる「クレカ積立」が人気!

国内・米国株対応のスマホアプリ

スマホアプリ「iSPEED」では日本株・米国株を1つのアプリで取引可能!カスタマイズ性もあり、初心者にも使いやすいおすすめの株アプリとなっています。

\楽天ポイントで株が買える&貯まる!/

私の結論:SBI証券と楽天証券を両方使う

ここまでSBI証券と楽天証券の比較を行ってきましたが、両方口座開設して使い分けるのもおすすめです。

両方の口座を所有することでそれぞれの良いとこどりできますし、自分にとってどっちの証券口座が使いやすいかも感覚的に分かります。

SBI証券と楽天証券の両方を使うメリット

両方を使うメリット
  1. 両方のメリットを受けられる
  2. IPOの当選確率が上がる
  3. 投資情報をより幅広く入手できる

両方のメリットを受けられる

SBI証券も楽天証券もそれぞれ単体で素晴らしいネット証券会社ですが、両方活用することで両方のメリットを受けることができます。

例えば、効率的にポイントを貯めたい場合、SBI証券の方が投資信託のポイントが貯まりやすく、楽天証券の方が株式取引でポイントが貯まりやすい特徴があるので、取引に応じて証券会社を使い分けるのは有効です。

また、韓国株やベトナム株への投資など楽天証券では取引できない商品をSBI証券でカバーできるようになります。

IPOの当選確率が上がる

IPO(新規公開株)は初値で売却すると勝率が約90%と言われる人気の投資法です。

儲かりやすいが故にIPOに申し込む投資家も多く、当選倍率が非常に高いのが現状となっています。

そこで、IPOの取扱実績が多いSBI証券と楽天証券の両方で口座を開設し、それぞれの口座でIPOを申し込むことで当選確率が上がります

投資情報をより幅広く入手できる

SBI証券と楽天証券はそれぞれ違った投資情報を発信しているので、両方の口座を開設するとより幅広く投資情報を入手することが可能です。

四季報やバロンズダイジェストなどはSBI証券や楽天証券どちらでも閲覧可能ですが、お互いに取り扱っていないコンテンツもあります。

例えば、各社のアナリストレポートはオリジナルのコンテンツなので、両方閲覧できればより多くの視点が取り入れられます。

また、楽天証券では本来は有料の日経テレコンが無料で閲覧できる点も見逃せません。

SBI証券と楽天証券の両方を利用する際の注意点

両方を利用する際の注意点
  1. 証券会社を跨いだ損益通算は確定申告が必要
  2. 口座の管理が複雑になる
  3. 資産が分散すると大口優遇の条件が満たせなくなるリスクがある
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この記事を書いた人

こんにちは、おかだ しょうざぶろうです。
2008年に入社した大手IT企業で、ビジネス開発や新規事業を担当してきました。数年前には子会社に出向し、教育事業の立ち上げを責任者として担当しました。
それ以前は、IT業界専門の人材サービス企業で人材紹介サービスの新規事業立ち上げに携わり、最終的には人材紹介事業の責任者も務めました。
大学4年生、高校1年生、中学2年生の3人の父親でもあります。
「Journey from 50」では、投資・副業・起業・健康・学び・旅・食・子育てなど、50代からの挑戦をプロセスごとにリアルに発信。結果だけでなく挑戦の過程を共有し、読者の皆さんと一緒に「人生に遅すぎることはない」を体現しながら楽しむことを目指しています。
資格をとる気はありませんがファイナンシャルプランナーの学習を開始しました。

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