前回の記事「50代からの投資宣言~投資資産だけで1億円を目指す~」では、私の「投資宣言」をお伝えしました。
50歳を迎え、子育ても一段落した今、次に目指すのは、投資資産だけで1億円です。
「50代から投資なんて遅いのでは?」
「老後資金なんて今からじゃ間に合わないのでは?」
そんな声が聞こえてきそうです。でも、私は確信しています。今からでも、一歩踏み出せば未来を変えられると。
私が投資に本格的に向き合う理由は単純です――お金のためではなく、自由のためです。
自由な時間、自由な場所、そしてやりたいことに心を使える生活。
家族との旅行、趣味や学び直し、一流の食事や文化体験……。
50代からでも、そんな暮らしを実現できる1つの方法が、投資だと思っています。
この記事では、なぜ私が50代からでも投資資産1億円を目指すのか、その理由を整理していきます。
まだ手探りの状態ですが、私の経験やリアルな試算を共有しながら、皆さんも一緒に挑戦のヒントを見つけられる内容を心がけました。
今後は、私の投資の過程や実績もリアルタイムで公開します。成功も失敗も包み隠さずお伝えすることで、40代・50代の皆さんが投資を始めるきっかけになればと思っています。
まずは、50代からの投資が決して遅くないこと、そして1億円という目標がただの数字ではなく、人生の選択肢を広げる手段であることを共有できればと思います。
人生100年時代のお金と投資
私たちは今、「人生100年時代」と呼ばれる時代に生きています。厚生労働省の統計によれば、2025年時点での日本人の平均寿命は男性で81歳、女性で87歳。つまり50代でも平均で約30年の人生を過ごす可能性があるわけです。
しかし、注意すべきは「健康寿命」とのギャップです。健康寿命とは、日常生活で介護や支援を必要とせず、自立して生活できる期間のこと。男性は約72歳、女性は約75歳とされており、平均寿命との差はおよそ9〜12年。つまり人生の後半には、体や健康に不安を抱えながら過ごす期間が生じるのです。
人生100年時代のリアル試算
「健康で旅を楽しむなら、65歳からでは遅い?」
そう感じたのが、私が“投資資産1億円”を目指そうと思ったきっかけのひとつです。
本業を頑張りながらも、体力も気力も充実している50代のうちに、資産をつくり、時間の自由を取り戻す。
そうすれば、仕事・副業・プライベートのバランスを自分で選べるようになります。
では実際、どれくらいの資金が必要なのでしょうか?
ここで一度、現実的な数字を整理してみましょう。
55歳で投資資産1億円を達成するという目標
アグレッシブな目標として、55歳までに投資資産1億円を築き、56歳で仕事を退職する。
これは単なる「早期リタイア」ではなく、お金と時間の自由を手に入れるための戦略的な挑戦です。
ただし、ここで現実的な課題が生まれます。
それは「年金受給開始までの空白期間」です。
年金受給はいつから?
現在、日本の公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は原則65歳から受給できます。
ただし、繰上げ受給(60〜64歳で前倒し)も可能ですが、その場合は受給額が1か月につき0.4%減額され、一度選ぶと一生そのままです。
逆に、繰下げ受給(66〜75歳まで遅らせる)を選ぶと、1か月につき0.7%増額されます。
つまり、
- 60歳から受け取ると:最大24%減額
- 70歳から受け取ると:最大42%増額
といった具合に、開始時期で大きな差が出るようです。
年金受給までの“空白の10年”に必要な資金
仮に56歳で退職し、年金が始まる65歳までの9年間を投資収益で生活費でカバーするとします。
総務省の家計調査によると、単身者での平均生活費は月25万円前後(ゆとりある暮らしの場合)。
それをもとに試算すると
25万円 × 12か月 × 9年 = 約2,700万円
つまり、年金が始まるまでに2,700万円の生活費が必要になります。
この間、投資資産1億円があれば年利3%で運用しても投資収益で生活費でカバーできると言うことです。
65歳以降の生活費シミュレーション
65歳からの年金はいくらもらえる?
次に、65歳で年金を受給開始した場合を考えてみましょう。
ちなみに厚生労働省と日本年金機構の公的データをもとにした平均的な会社員世帯の受給額は「月15万円」です。
🔸① 会社員(厚生年金+国民年金)
- 平均受給額(単身の場合):月14〜16万円程度
- 夫婦世帯の場合:合計月22〜24万円程度
厚生年金に長く加入していた人(勤続35〜40年)であれば、月15万円前後が一般的です。

ただし私は最短で55歳での会社員引退を考えている為、年金額は月15万円を下回る可能性が大きいと思います。
🔸② 自営業・フリーランス(国民年金のみ)
- 平均受給額:月5〜6万円程度(年間65万〜75万円)
国民年金のみでは、どうしても受給額が低くなります。
仮に生活費を月25万円とすれば、毎月約20万円の不足が生じます。
この差を埋めるためには、個人年金保険やiDeCo(個人型確定拠出年金)、NISA運用などによる自助努力が不可欠です。
🔸③ 公務員・教職員(共済年金)
- 平均受給額:月18〜22万円程度
共済年金(現在は厚生年金に統合済みですが、上乗せ分あり)は、一般の会社員よりも受給額がやや多くなります。
また、退職金も比較的高水準のため、年金開始前後の生活資金に余裕があるケースが多いです。
🔸④ まとめ:職業別の受給額イメージ
職業区分 | 年金の種類 | 平均受給額(月額) | 不足額(生活費25万円の場合) |
---|---|---|---|
自営業・フリーランス | 国民年金 | 約5〜6万円 | 約19〜20万円 |
会社員 | 厚生年金+国民年金 | 約14〜16万円 | 約9〜11万円 |
公務員・教職員 | 共済年金 | 約18〜22万円 | 約3〜7万円 |
という計算が成り立ちます。
これに医療・介護・旅行費などを加えると、老後資金は4,000〜5,000万円規模が必要になる、というわけです。
⑤55歳で退職すると「月15万円の年金」はもらえない?
ここまでの「月15万円」という金額は、
おおむね60歳まで正社員として勤務を続けた会社員の平均値です。
しかし、55歳で退職した場合は、そこから年金保険料の納付が5〜10年分減るため、
年金額もその分少なくなります。
✅ 年金額の算定の仕組み
厚生年金は、ざっくり言えば
「平均年収 × 保険料納付年数 × 給付率」
で計算されます。
つまり、働く期間が短いほど・収入が少ないほど年金は減る仕組みです。
🔹試算:55歳で退職した場合の受給額
例えば以下のようなモデルを考えます。
項目 | 条件 | 備考 |
---|---|---|
加入期間 | 22歳〜55歳(33年間) | 通常は60歳まで=38年間なので▲5年 |
平均年収 | 600万円 | 標準報酬月額50万円前後 |
年金の目安 | 約12〜13万円/月 | ※60歳まで働いた場合より約2〜3万円少ない |
つまり、55歳で退職すると65歳時点での年金は月12〜13万円程度に下がる可能性があります。
この差は、老後の生活資金を考えるうえで無視できません。
🔹それでも55歳リタイアを現実にできる理由
ここで重要なのは、年金だけに頼らない「投資資産の仕組み」を持つことです。
55歳で1億円の投資資産を築けていれば、
仮に年3%の運用ができるだけで年間300万円(=月25万円)の運用収入が見込めます。
つまり、年金給付がはじまった後も、1億円の投資資産があれば生活費の不足分を補い、更に収入を得られる仕組みを構築出来たことになるわけです。
そもそも「5年で1億円」は可能なのか?
ここまで読んで、「でも、5年で1億円なんて本当に可能なの?」と感じた方も多いと思います。
私自身も最初はそう思いました。
しかし、実際に「数年で億単位の資産」を築いた個人投資家は、決して夢物語ではありません。
たとえば、書籍『5年で1億貯める株式投資』(著:kenmo)には、現実的な“成功モデル”が描かれています。
著者のkenmoさんは、元手300万円からたった1か月で760万円に増やした経験を紹介しています。


この投資法のベースになっているのは、「アブダビ投資庁」で日本株運用部長を務めた林則行さんの名著『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』で紹介されている「新高値ブレイク投資法」です。



『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』は書籍は定価での新書は見当たらず、1万円以上する中古の本しかありませんでした。
「新高値ブレイク投資」とは?
一言でいえば、株価が過去最高値を更新した“勢いのある銘柄”に投資する手法です。
多くの人は「高値掴みが怖い」と感じてしまいますが、
本当の成長企業は“高値更新を繰り返しながら上昇を続ける”というのが、この投資法の核心です。
kenmoさんはこの理論を実践し、
当時まだ知る人ぞ知る存在だった「ジェイアイエヌ(現ジンズホールディングス)」を発掘。
これがわずか1か月で2.5倍という驚異のリターンを生んだのです。
『5年で1億貯める株式投資』を読むと、これは偶然ではないなと感じます。再現性のある投資手法なのです。
「50万円を50億円に増やした投資家」もいる
もう1冊、前の記事「50代からの投資宣言~投資資産だけで1億円を目指す~」でも紹介しましたが、『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(著:たーちゃん)も再現性のある投資手法だと感じました。
タイトルだけ見ると、まるで夢のような話ですが、
この本の内容は極めて地に足のついた「長期投資の本質」を教えてくれます。
著者のたーちゃんさんは、長期的に企業価値を見極め、
10倍、20倍と成長する銘柄にじっくり投資するスタイルを貫いています。
「50代からの投資宣言~投資資産だけで1億円を目指す~」では多くの具体的な銘柄が紹介されていpeますが代表的な銘柄の一つが「アークランドサービスホールディングス」です。
あの「かつや」を展開する外食企業です。
彼は「アークランドサービスホールディングス」で購入金額の10倍になるテンバガー(10倍株)を達成していると書かれています。
「50代からの投資宣言~投資資産だけで1億円を目指す~」を読むと「たーちゃん」さんの投資も偶然ではないことがわかります。しっかり分析をして、タイミングを見計らって購入する。


現実的な投資でも株価「2倍」「3倍」は狙える
もちろん、誰もが5年で1億円を達成できるわけではありません。
ですが、私の実際の投資経験でも“株価が購入時に倍以上になる”経験を何度かしています。
たとえば、アメリカ株で保有していた「Amazon」と「アルファベット(Google)」は、
いずれも購入時から株価が2倍以上になり先日売却しました(旧NISA口座での購入だったため)
また、日本株では「ククレブ・アドバイザーズ」を長期積立で保有していますが、現状トータルリターンが投資額の100%を越えています。こちらは積立投資なので積立開始時からは株価は3倍くらいになっています。
このような経験から言えるのは、
「一夜にして億万長者」ではなくても、
“正しい投資法と継続力”があれば、資産を倍増させることは決して不可能ではないということです。
まとめ:50代からでも“未来を動かす”ことはできる
ここまで、私が「50代から投資資産1億円を目指す理由」をお話ししてきました。
それは単なる数字の目標ではなく、「これからの人生を自分の手でデザインするため」の挑戦です。
私たちの世代は、これまで家族や仕事のために走り続けてきました。
だからこそ、「お金のために働く」から「お金に働いてもらう」へとシフトしていくタイミングだと思うのです。
1億円を達成するまでは分析などで今まで以上に投資に時間を割かなければなりません、でも50代の我々にとって「お金のために働く」から「お金に働いてもらう」へとシフトするラストチャンスなのではないかとも思っています。
もちろん、5年で1億円という目標は簡単ではありません。
ですが、実際にそれを達成した人たちが存在し、
私自身も投資を通して「資産が倍になる」経験を得ています。
重要なのは、“やるか、やらないか”よりも、“続けるか、やめるか”。
焦らず、正しい知識と戦略を持って一歩ずつ積み重ねていけば、
50代からでも確実に未来は変えられます。
投資は、夢を現実に近づけるための「道具」であり、
その先にあるのは「自由」「時間」「心のゆとり」です。
私はこれから、実際の投資過程やポートフォリオを公開しながら、
同じ世代の仲間と一緒に“お金の不安から自由になる生き方”を追求していきます。
50代からでも遅くない。
むしろ、これからが「第二のスタート」です。
一緒に人生の未来図を、もう一度書き換えていきましょう。
コメント