50歳になって、ふと鏡に映る自分の顔に違和感を覚えたことはありませんか?
若い頃は気にならなかった“肌の乾燥”“くすみ”“ハリの低下”
正直、「スキンケアなんて自分には関係ない」と思っていました。
でもある日、化粧品売場で働く妻に言われた一言で、その考えが180度変わったんです。
気づいたのは、「高級品より、毎日続けられる“ちょうどいいケア”こそが大事だ」ということ。
若い頃は“日焼け男子”がかっこよかった時代
今でこそ「保湿」「紫外線ケア」なんて言葉が当たり前になりましたが、
私が20代の頃はそんな意識、まったくありませんでした。
むしろ、「日焼けしてる男がカッコいい!」という時代。

私も御多分に漏れず、日焼けしまくっていました。
夏の海では友人と、どっちが黒くなるか“焼け勝負”みたいなことまでしていました(苦笑)
ちなみに冬は日焼けサロンにも行っていました(正に黒歴史ですw)
当然、そのツケはきます。
最近、鏡を見るたびに思うんです。
「……なんか、顔が疲れて見えるな」って。
肌の乾燥、口元のシワ、全体的なくすみ。
まさか自分がスキンケアを検索する日が来るとは思ってもみませんでした。
50代男性の肌トラブルの原因は“乾燥”だった
そんなある日、ドラッグストアで働く妻(化粧品売場スーパーバイザー/登録販売者)に何気なく話したんです。



最近、なんか肌がガサガサするんだけど……。



それ、保湿してないからよ。
男性の肌って水分が少ないのに皮脂が多いから、
テカって見えても中はカラカラなのよ。


ドラッグストア化粧品売場スーパーバイザー/登録販売者
化粧品売場歴約10年。
一般用医薬品の販売資格「登録販売者」を取得後、全国展開するドラッグストアで勤務。
店頭での接客・販売経験を経て、現在は複数店舗の化粧品売場を統括するスーパーバイザー(SV)として活躍中。大手化粧品会社との店舗担当向けセミナーなども企画・運営。
確かに思い当たる節がありました。
Tゾーンはテカるのに、頬はカサカサ。
「脂っぽい肌だから保湿は不要」と思っていた自分の考えが、
実は真逆だったのです。
妻によると、男性の肌は女性より水分量が半分以下。
見た目は潤っているようでも、実際は内側がカラカラの「インナードライ」状態の方が多い様です。
これが、50代男性の肌の悩みとして多いくすみ・テカリ・シワの原因だそうです。
スキンケア初心者の50代がまず直面した“続かない問題”
妻のアドバイスでスキンケアを始めてみたものの、最初の壁は意外なところにありました。
「どれを選べばいいのか分からない」、そして「面倒だと続かない」という問題でした。
結局、どんなに評判が良くても、続けられなければ意味がない。
そこで妻の指導のもと、ドラッグストアやAmazonで人気の化粧水・オールインワンをいくつか試してみました。
【比較レビュー】50代男性が実際に使ってみたスキンケア10選
──乾燥・テカリ・くすみ、それぞれの肌悩みにどう効いたか?
① FANCL MEN オールインワン スキンコンディショナー II しっとり



「ファンケル (FANCL) メン オールインワン スキンコンディショナー II しっとり」はファンケルならではの防腐剤・香料・アルコール等不使用の「無添加」処方で、シェービング後や敏感な状態の男性の肌にも低刺激で使いやすい製品です。肌荒れ防止成分「グリチルリチン酸2K」を配合し、荒れがちな肌を鎮静しつつ、保湿成分(コメ発酵液、クレアチン等)が角層に浸透します。ポンプ式で手軽に高機能ケアが完了し、面倒くさがりな方でも習慣化しやすいオールインワンである点が高評価です。
刺激が少なく安心感抜群。
ただ、冬の乾燥期には保湿力がやや物足りない印象。
② クワトロボタニコ ローション&アフターシェーブ



「クワトロボタニコ 化粧水 メンズ オールインワン ボタニカル ローション & アフターシェーブ」は40代・50代の男性の肌の乾燥とエイジングサインに注目したボタニカル処方です。これ1本で化粧水とアフターシェーブの役割を果たし、手間をかけずに肌荒れ予防と保湿ケアを完結できます。特に髭剃り後の肌を優しく整え、カサつきがちな年齢肌に高い保湿力を提供。ベタつかずにサラッと馴染む使用感は、重いテクスチャーが苦手な男性にも最適で、リラックスできる柑橘系(ベルガモット&ローズマリー)の香りも継続を後押しします。
朝使うと爽快で気持ちいい。
ただし夜に使うと香りが少し強め。
③ NILE オールインワンローション



「NILE オールインワンローション」は、手間を省きたい男性に最適な「化粧水・美容液・乳液・保湿クリーム」4役を兼ねる高機能オールインワンです。一般的な化粧水の3倍の保湿成分を配合し、日中まで潤いをキープする高い保湿力があり、乾燥によるハリ不足や毛穴の目立ちなど、複合的な肌悩みに対応します。ベタつきを抑えた「とろパシャ系」のテクスチャーは、使用後の肌をしっとりさせつつサラッと仕上げ、洗練されたラ・フランスの香りも日々のスキンケアを楽しく継続させてくれるでしょう。
夜の保湿は完璧。ただし朝使うとテカりやすい。
「夜専用」と割り切れば◎。
④ ZIGEN オールインワン フェイスジェル



「 ZIGEN オールインワン フェイスジェル」は、加齢に伴う乾燥やテカリ、ハリ不足などの複合的な肌トラブルを抱える男性に最適な高性能ジェルです。特に肌への浸透力・保湿力が高い「5種のヒト型セラミド」を配合し、肌本来のバリア機能を強力にサポートします。オイルやアルコールなどを不使用とした無添加・低刺激設計で、シェービング後の敏感な肌にも安心。ベタつかずサラッと仕上がるテクスチャーは、使用感にこだわる大人の男性も毎日ストレスなく継続できます。
サラッとした使い心地で夏場に最適。
保湿力は控えめ。
⑤ 肌ラボ 極潤 パーフェクトゲル



「肌ラボ 極潤 パーフェクトゲル」は、乾燥によるツヤやハリの不足を感じる世代に、手軽に本格的な保湿ケアを完結させるオールインワンゲルです。「4種のヒアルロン酸」に加え、スクワラン、セラミドといった高保湿成分を配合。「化粧水・美容液・乳液・クリーム・パック」の5役を担い、洗顔後のこれ一つで長時間うるおいをキープします。無香料・無着色・アルコールフリーの低刺激性で、デリケートな肌状態でも使いやすく、ドラッグストアで手軽に手に入る高いコストパフォーマンスも魅力です。
夜の集中ケアに最適。翌朝の粉ふきも改善。
⑥ IPSA ザ・タイムR アクア(医薬部外品)
高保湿×低刺激/約4,000円



「IPSA ザ・タイムR アクア」は、肌荒れを防ぐ**「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」**の2種の薬用有効成分を配合し、大人のニキビや乾燥による肌荒れ、シミ予防をしたい世代におすすめです。油分フリー・アルコール(エタノール)フリー設計で、デリケートな肌にも低刺激。**独自の保湿成分「アクアプレゼンターIII」**が肌に水分を与えて長時間キープし、みずみずしいのにベタつかないテクスチャーで、さっぱりとした使用感を好む男性でもストレスなく使えます。
使用感は最高。ただし、価格がネック。
⑦ メラノCC Men 薬用しみ対策 美白化粧水



「 メラノCC Men 薬用しみ対策 美白化粧水」は、シミ予備軍や紫外線ダメージが気になる世代に、日常使いしやすい薬用美白ケアを提供します。美白有効成分の**「高浸透ビタミンC誘導体」**がメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。また、抗炎症成分「グリチルリチン酸ジカリウム」配合で、毎日のひげ剃り後の肌荒れ予防にも有効です。爽やかなレモンの香りと、ベタつきが少なくさっぱりと使える使用感は、清涼感を好む男性の継続的なケアをサポートします。
爽快で使いやすいが、保湿よりもトーンアップ重視。
⑧ ASTALIFT MEN MONOM モイスチャライザー



「ASTALIFT MEN MONOM モイスチャライザー」は、乾燥でバリア機能が低下しがちな男性の肌へ、成分が角質層深くまで潤いを補給・保持し、肌荒れを防ぎます。忙しい方にも継続しやすい高機能オールインワン設計と、べたつかない使用感が特長です。適切な保湿ケアにより、軽度の肌トラブル予防にも有用で、肌の土台を整えるデイリーケアとして最適です。
高級感あり。香りがやや強いが夜向き。
⑨ LUCIDO 薬用トータルケア化粧水



「LUCIDO 薬用トータルケア化粧水」は、有効成分として「トラネキサム酸(またはナイアシンアミド)」と「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合した医薬部外品であり、シミ対策(美白)と肌荒れ防止のWケアが期待できます。特に40代以降の男性が抱えやすいカサつき・カミソリ負けといった肌悩みに多角的にアプローチ。さっぱりとした使用感でベタつきが少なく、毎日の習慣にしやすい点も、スキンケアを継続しにくい男性にとって大変優秀です。清涼感(メントール配合)はありますが、敏感肌の方はパッチテスト推奨です。
軽くて手軽。毎日使いには良いが、潤い持続は短め。
⑩ 無印良品 敏感肌用 高保湿化粧水



「MUJI 無印良品 化粧水 敏感肌用 高保湿」は、岩手県釜石の天然水を使用し、合成香料・アルコール・パラベンなどを不使用とした低刺激設計で、肌がゆらぎやすい敏感肌の方に最適です。高い保湿力を持つヒアルロン酸やリピジュア(ポリクオタニウム-51)に加え、肌保護成分(スベリヒユエキスなど)を配合し、乾燥による肌荒れを防ぎます。大容量サイズもあり、顔だけでなく全身にたっぷり使えて、肌への優しさと高いコスパを両立している点も魅力です。
刺激が少なく安心。ただし、エイジングケア要素は控えめ。
■ 妻のアドバイス:「50代は“朝軽・夜重”が正解」
いろいろ試して気づいたのは、
“朝に軽く、夜にしっかり”保湿するのが続けやすいということ。



肌の角質層には、もともと「水分を保つ力(保湿機能)」があります。
ところが、50代になるとこの保湿機能(NMF:天然保湿因子)や皮脂膜が減少し、夜のあいだにせっかく入れた水分が蒸発しやすくなるんです。
ローションで水分を入れるだけだと、その水分は肌の表面からどんどん逃げていってしまいます。
乳液やバームは、その水分の“蒸発を防ぐフタ”のような役割を持っています。
さらに、バームや乳液に含まれるエモリエント成分(油分によって肌を柔らかく保つ成分)は、角質層のすき間を埋めるように作用して、肌のバリア機能を立て直すサポートもしてくれます。
その結果、翌朝の肌がしっとりと落ち着き、「粉を吹いたような乾燥」や「洗顔後のつっぱり感」が軽減されていくのです。
最終的に選んだのは──NIVEA MEN アクティブエイジシリーズ
試行錯誤の末に残ったのが、NIVEA MEN アクティブエイジ ローション&バーム。
「刺激が少ない・保湿が長持ち・手軽に続けられる」という、50代男性に必要な3要素がすべて揃っていました。
🧴 NIVEA MEN アクティブエイジ ローション(医薬部外品)
ノンアルコールでヒゲ剃り後もしみない。
コエンザイムQ10とヒアルロン酸が、ハリと潤いをサポート。



肌のハリ・ツヤの低下やシミ・小じわが気になる世代に向けた医薬部外品のエイジングケア*ローションです。有効成分のビタミンCがメラニンの生成を抑えシミ・ソバカスを防ぎ、さらにコエンザイムQ10やヒアルロン酸などが乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済みの製品です。ノンアルコール・無香料でヒリヒリ感がなく、ベタつかずにスーッと馴染むため、重いテクスチャーが苦手な方も毎日続けやすいでしょう。
💧 NIVEA MEN アクティブエイジ バーム(医薬部外品)
ローションで入れた水分を、バームでしっかり閉じ込める。
夜つけて寝ると、翌朝のしっとり感がまるで違う。



肌のハリ・ツヤの低下や乾燥による小じわ、シミ・そばかすの予防を意識し始めた世代に向けた薬用エイジングケア*乳液です。有効成分のビタミンCがメラニンの生成を抑え、乾燥小じわを目立たなくする(効能評価試験済み)効果があります。コエンザイムQ10・ヒアルロン酸配合で高い保湿力を持ちながらも、ベタつきが少なくスーッと肌に馴染むテクスチャーが好評。ノンアルコール・無香料で、ひげ剃り後のケアにもおすすめです。
結論|50代のスキンケアは「高級」より「日常価格」
スキンケアを始めてわかったのは、
肌を変えるより、乾かさない習慣をつくることが大切ということ。



高い化粧水より、毎日きちんと使える1本。
それがいちばん効果があります。
結局のところ、50代のスキンケアは“特別なこと”ではありませんでした。
必要なのは、高価な美容液でも難しい手順でもなく、「肌に水分を与えて、逃さない」その基本だけ。
妻の言葉を借りれば――
「スキンケアは“変える”より“続ける”こと。」
今日の積み重ねが、半年後の顔をつくる。
50代からの肌ケアは、まさに“未来の自分への投資”なんだと思います。













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